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創作小説

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創作小説の部屋。ショートショート。短編。長編。
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漫才師と殺し屋【前日譚】

1.始まりの夏 「今朝な。ヘソのゴマいじってたらな。1mくらい出てきてん。」 「1m?!嘘やろ。てかきたなっ!お前のヘソどうなっとんねん!」 「もうあかんわ。俺多分死ぬんやわ。」 「えらいこっちゃやん。そんなんはよ病院行けよ。」 「それがな。それ、よーう見たらヘソのゴマやなくてゴーヤやってんけどな・・・・・・」 「まてまてまてまて。」 小四の夏休み真っ只中。俺はテレビの中の一本のマイクの前で喋り続ける二人の男をかじりつかんばかりに見つめていた。 金髪で目つきの悪い太った

マキュリオンの記憶(1/3)

「マキュリオンの話を覚えてるか?」 およそ15年振りに再会した中学時代のクラスメート神岡悠人は、再会の挨拶もそこそこに尋ねてきた。マキュリオン?何だったっけ?咄嗟に思い出せずに俺はポカンとした。彼は左の二の腕を俺に見せた。そこには色鮮やかな虹色の羽を持つ鳥のタトゥーが彫られていた。 「シールとかじゃないの?これ。凄いな。」 面食らったような俺の表情を見て彼は本物だ、と薄く笑っただけだった。 (LINE交換したけど、話なんて、別にな。) 彼と別れて勤め先の製薬会社に戻ってきた