工藤理沙子

主に日記を書きます。映画や本の話もします。生物系の大学院生です。

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「将来の夢」を発表するのが嫌いだった

「私には夢がない。」これがずっとコンプレックスだった。 保育園の卒業式の時も、小学校の自己紹介の時も、中学校の英語のスピーチの時も、高校の進路選択の時もずっと、「将来の夢」を発表するのが嫌だった。なぜなら、私には夢がなかったから。 「仮面ライダーになりたい」「プロ野球選手になりたい」「女優さんになりたい」「宇宙飛行士になりたい」etc...。周りの子にはたくさん夢があったけれども、そんなの叶うわけないと思っていた。 大人たちがテレビや何かで子供の頃の夢の話をするのは、そ

    • 大人になるための日食なつこ。【ヒューマン】【青いシネマ】【少年少女ではなくなった】

      日食なつこというピアノ弾き語りアーティストがいる。 彼女の曲の魅力は、歌詞だ。 独特なピアノの伴奏も諦観したような少し低めの歌声も素敵だが、それらがさらに歌詞を引き立たせている。 私は家事や移動をしている間に音楽を聴くことが多い。しかし、彼女の曲は、歌詞の鋭さゆえに「ながら聞き」をすることが難しい。聴いているうちに歌詞が刺さって手が止まってしまう。それくらい心を掴んで離さない力がある。というより、心臓を鷲掴みにして曲の世界に引きずり込む、という方が正確かもしれない。 私

      • 二十歳の原点

        二十歳になった。 ただ単に20回目の誕生日を迎えただけとも言えるけど、一応節目だ。お酒を飲めるようになり、犯罪には実名報道されるようになる。何かを契約する際に、いちいち保護者の確認をしなくてよくなる。 特別に浮かれるのもカッコ悪いかと思いつつ、やはり浮かれてしまう。やっぱりちょっと、「大人」になることに憧れを感じていた。 でもまあ、実際「大人」になってみたところで、昨日までの自分と何か変わるところはない。10歳の時に二分の一成人式で思い描いていたような自分ではないし、何

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          桜と梅〜最近の散歩〜

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        「将来の夢」を発表するのが嫌いだった

          映画「14歳の栞」を観て

          昨日は、高校の部活の友達と1年ぶりに会って、お昼ご飯を食べた。 これまでの1年間分の話や部活のみんなのこと、新学期からの話など充実した時間を過ごした。 高校の部活はいろいろあって、私はキャプテンと仲が悪かった。というか、仲が悪くなった。 そのしこりは私とキャプテンの間だけでなく、チーム全体になんとなく残っていたのだろう。昨日の話題の中心も自然とそこに移った。そんな感じでいろいろ話して、楽しく解散した。 昔の話に花を咲かせたこともあってか、少し感傷的な気分になっていたの

          映画「14歳の栞」を観て

          私はオタクになれない。

          私は漫画が好きだ。 小さい頃から(なんなら今でも)、登場人物たちは私の憧れで、いつかは彼らのようにかっこよく、優しく、賢く、活躍したいと思っていた。 登場人物が好きな本があれば読んでみたし(そして挫折もした笑)、体の一部に模様が出ていたらマジックペンで実際に描いてみたし、修行して強くなるなら見様見真似で試したりもした。(修行もキツくてすぐ挫折したけど笑) 挫折したらその時は、「あー、やっぱあの人たちはすごいわ」と憧れの気持ちを増幅させた。 小学校低学年まではアニメを見

          私はオタクになれない。

          映画「花束みたいな恋をした」を見て

          今日は、この間鑑賞した「花束みたいな恋をした」の感想を書いていきたいと思います。ネタバレを含みますが、正直この映画はネタバレした状態で見ても十分楽しめるものだと思います(どうしても気になる方はここで読むのをやめて下さい)。 主人公の2人は大学3年生。私は今大学1年生なので少し先の未来の恋愛の話かもしれないという妄想を膨らませながら、映画を楽しむことができた。(いや、有村架純になるためには足りないものが山ほどあるけど) 最高に幸せな5年間の恋愛を描いた作品で、とにかく、2人

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          鬼怒川ひとり旅

          鬼怒川ひとり旅

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          生まれて初めて流れ星をみました。

          今朝は獅子座流星群を見にいきました! 本当は昨日の夜8時が極大だと聞いていたので、その時間にも眺めてみたのですが、放射点が地平線の下にあることから観察が難しかったみたいです。 今回の条件で見やすいのは、獅子座が夜空に昇ってくる午前4時ごろらしかったので、朝3時半に起きて観測に行きました。 実は、流星をみるのは今日が初めてでした。ずっと見たいなと思っていたのですが、実家は比較的周囲が明るい場所にあったため、なかなかみることはできず、かといって、夜に家を抜け出すのもちょっと

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          「暇」って良い響き

          私は暇が好きだ。 暇な時間ができるとワクワクしてしまう。 何をしようかな。まだ読んでいないあの本を読もうか。あそこに行ってみようかな。あの子も暇なら一緒にご飯を食べに行こうかな。体を動かすのもアリだな。。暇な時間に何をするのかを妄想するのも大好きだ。 暇を獲得するために、やらなければいけないことは手早く済ませるし、やりたくないことは極力やらない。暇とは、作るものなのだと思う。 だから、人に「暇?」と尋ねられれば、「暇だよ。」と答える。事実、私は暇だから。それに、忙しい

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          「充実した1日」の定義を考えてみた

          大学生の夏休みは、充実していることをアピールするのに必死だ。 旅行に出かけた、人気のカフェに行った、友達と花火をした、新しい趣味を始めた、こんなにたくさんの本を読んだ…。その様子には、常に何かをしていないと気が済まない、人と違うことをしなければいけない、睡眠時間はもったいない、そんなせかせかした風潮が感じられる気もする。 「充実した1日ってどんな1日だと思う?」と問われれば、なんとなく、いろいろな場所に行って、いろいろな人に会って、おいしいご飯を食べて…、と、分刻みのスケ

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