宗教三世 つづき

こんにちは
子どもの頃の違和感から始まり
うちはなんかおかしい、と実感した出来事。

小学生、高学年の頃から偏頭痛の発作を頻繁に起こしていた。
今思えば重度の偏頭痛。
吐いても吐いても治まらない頭痛。
トイレのある階、布団をひけるのは仏壇のある部屋だけだ。
私が吐きすぎて脱水になり
意識朦朧としているとき
病院に連れていってほしい、という私に背を向けて
仏壇に祈る母親。
母親は仏壇に祈れば私が治ると思っている。

私は意識朦朧としていて
病院に連れて行って、と背を向けた母親にお願いしたが聞き入れてもらえず。
父親が仕事から帰ってきて
やっと病院に連れて行ってもらえた。

病院で先生に診てもらい点滴を受けていた。
カーテンの向こうで病院の先生の怒る声が聞こえる。
「どうしてこんなになるまで病院に連れてこなかったんだ!」
両親はなんと答えたのか記憶にはない。
その後点滴が終わり家に連れて帰られたのだろうが
記憶にない。

このように私が体調不良で寝込んだり
病院に連れて行ってほしいとお願いしても
両親はなかなか病院には連れて行ってくれなかった。
お腹が痛すぎて病院に連れて行ってほしいとお願いしたら
翌朝連れて行くからがまんしなさい。
と、仏壇の前に座るのだ。

なにかにつけ仏壇の前に座り、お祈りをすれば全てうまく納まると思っていたのだろう。
子どもの体調不良ですら祈れば、治ると信じて
仏壇に祈るのだ。

反抗期にも私に目を向けず仏壇に祈っていた両親。
仏壇を見上げ祈る両親の背中をみて
ああ、この人たちに何を言っても祈るだけだと
子どもの声よりもお祈りなのだ。

幼少期からの違和感は
反抗期を迎えた私は
嫌悪感を抱くようになった。



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