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人生で初めて日本人を辞めた日の話


⚪︎5秒自己紹介

新卒1年目でメガベンチャーを辞め、新たな夢を追うための準備期間として、メルボルン🇦🇺にワーキングホリデーに来ている23歳女。人生初の海外移住と初オセアニア上陸で毎日脳内が沸騰しているが、その湯気をどうにか日本にも届けたいと考え、Noteに発散中。

⚪︎今日のテーマ

「日本人を辞めざるおえなかった日」

そういえば、海外の人に「日本人ってどんなイメージ?」と聞くと、ほとんどの確率で出てくるのが、『謙虚』だと思う。

謙虚とは、控えめで慎ましいという意味用いられる表現で、日本においては美徳1つとして考えられている。

参照:実用日本語表現辞典

もちろん個人差があるのは百も承知だし、傾向だということはわかっているものの海外にいると、「日本人だったらこれやらんな」ってことが海外では当たり前に起こる。

今日は、23年間The日本人をやってきた私が1日だけ脱日本人をした話ができればと思う。

この話は、先週(5月14日~5月19日)に野暮用でこっそり日本に一時帰国した時の話だ。
こっそりの理由は、滞在期間非常に短い超弾丸旅行だったのと、
間違っても「え?もう海外諦めて帰ってきたの?」と言われないように、
見えを張った結果なので、そこは触れずにそっとしておいてほしい欲しい笑


まず、私は典型的な日本人だ。

何かトラブルが起こった場合、いかに丸く収められるかに全力を注ぐケースがほとんどだ。(仕事の時はケースバイケースな気がする)

とりあえず受け入れて、ゴクっとしてしまう。

わかりやすく例えると、
超多忙なレストランで出てきたご飯がちょっと冷めていた場合、

「何これ、冷たいんだけど、新しいのに交換してくれる?」
って店員にガン飛ばしながらいう人もいるが、

私なら、
(店員さん、多忙そうだし、頑張っているからしょうがないか)と思い、そのまま何も言うことなく食べ続けてしまう。意見もご飯もごくっとね。
日本人味の強いそこのあなたなら少し共感してもらえるはずだ。

しかし、今回ばかりはそれをやらなければならなかった。
「はじめてのおつかい」ならぬ、「はじめてのくれーむ」を。

こんな状況になってしまったのは、すべてフィリピン航空の飛行機のせいである。

と言うのも本来は、
マニラからメルボルンの乗り継ぎで1時間しか待たないはずが、なんと航空機のトラブルでマニラの空港で23時間の待ち時間に変更されたのだ。

<自己辯護タイム>
マニラの空港(T2)は、成田・羽田みたいな優秀な空港ではないのでこんな環境である。

  • お店の種類は4店舗。マジで地方の小さい売店並みの品揃え。

  • 常にエアコンガンガン。なんなら、寒い。

  • 超硬めの椅子と全然繋がらんWifi。

  • 日本よりは絶対に治安悪い。盗難の危険大。

  • 私の腰はヘルニア持ち。

  • 入国させてくれない。(陰性証明もしくはワクチン接種の証明書が必須)

5日間、日本を大満喫した次の日がこれなので、もう涙が止まらないだろうとのことで、母親に相談したところ出たアドバイスが「日本人をやめろ」だったと言うわけだ。(うちの母親は国際線のCAで10年くらい飛び回っているから、若干日本人じゃない)

そして、空港での最後のお見送りの時、母親は私に言った。
「頑張ってね」(しっかりクレーム言ってこいよ)と。

私は、少し怖そうに見えるであろう黒マスクを片手に握りしめて(私のクレーマーのイメージ参照)飛行機に乗り、クレームに備えてギリギリまで体を休めた。(ただ寝ただけ)

ちなみに、大学時代にサークル内の英語劇で、感情豊かなラブコメヒロイン高校生を1時間半演じきった経験がある私は、感情表現に関して多少の自信はあったものの、いざフロントデスクの女性を目にした時には、そんなこと1ミリも覚えていなかった。

そして、日本人をやめることだけを考えて必死に訴えた。
最初は、「は?」みたいな顔で見られていたが、私の渾身の訴えが聞いたのか徐々に事は進んでいき、、、、

ぼんやりとしか覚えていないが、とりあえずなぜか入国できて、なぜかホテルにステイしていた。

でも唯一覚えていることは、隣でデスク対応をしてもらっていたおばさんもおそらく同じ状況で、私の28倍の迫力37倍の速さで状況の改善をフロントに訴えていたこと。それを対応していたデスクマンが後ろに15度くらい後ろにのけぞってしまうくらいの勢いだったことだ。

つまり、今回は私の力というより、最強海外おばさんのオコボレで、いい結果を招いたということがわかったのは、ホテルについてベットに横たわって3時間が経ってからだった。運最強万歳。ありがとおばさん。

まとめ

今回の出来事を通して、私自身が日本人を捨てて海外に染まっていこう!とはならなかったが、『相手に自分の意思を伝える』=バーバルコミュニケーションだけではなく、ノンバーバル(身振り手振りジェスチャーなど)の重要性を感じたとともに海外で生き残っていくためには、学んでいくべきことの1つであることに気づいた。

もうこんなハプニング続きで当分日本人をやめたくないな思っていた矢先、オーストラリアに戻ってきた時にロストバゲージとなり、現在、毎日のように荷物預かりセンターに感情を込めて訴えている。今日も今日とて学び続けている私であった。

最後に

長文な中、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。海外ってこんなことばっかりだよね・・・とか、これから海外挑戦しようとしている方の参考になればと思っております。
もしよければハートボタン押してもらえると、私の継続のモチベーションにつながります><本当に嬉しいです。コメントもお待ちしております。

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