既存リアルファンとクラブトークン(ファントークン)との付き合い方と要望
※FiNANCiEを導入しているクラブで現地に見に行ったことがあるのが、仙台89ERSさんとレバンガ北海道さん、横浜ビーコルセアーズさんだけなので写真に上げていますが、内容とは無関係です。
あ、埼玉武蔵ヒートベアーズさんも現地に行ったことあった。
FiNANCiEをやり始めて改めてびっくりしたこと。
「色々な層の人がコミュニティに入っていること」
当然のことなのですが。
自分の考えを先に述べさせていただくと
「スポーツの収入面を既存ファンやスポンサーに依存するのは結構難しくなってきており、新たな収入源を考えていく必要があるので、ビジネスの一手段としてクラブトークンでお金を集めることは賛同できる」ではあります。
個人的に思うのが
既にクラブのファンだった人(以下、既存リアルファンとします)は、どう行動したらいいのか?
特にトップカテゴリ(JリーグやBリーグ)のチームに思うことです。
※既存リアルファンやある程度知識のある方のことをFiNANCiEでは時々コアファンと表現されていることがありますが、個人的にはその表現には違和感があります。
わたしも「コアファン」と言われたことはありますが、応援しているチームの選手は把握していても、ファンが考える現地全部参戦・シーチケ&ファンクラブは当然!のような「コアファン」ではないので…そこに違和感を覚える人もいるのかと…
そのため、まどろっこしいですが「既存リアルファン」と表現させていただきます。
①ファンの分断は大丈夫かな?
ちょっと気になっているのが、ファンクラブ・クラファン・オンラインサロン等を行っているチームは少なくないと思いますが、住み分けもしくは区別、特典をどうしていくつもりでしょうか。
もしくは既存リアルファンを複数のサービスにコミットしてもらうようなやり方を取っていく方向にしたいのでしょうか?
色々なFiNANCiEを導入しているクラブの既存リアルファンのSNSを見ていると
FiNANCiEの初期サポーター開始時によく書かれている
「チームの運営に関わることができる」
という内容に拒否感がある方が少なくない印象です。
おそらく現状ではグッズ提案や3rdユニデザインや企画の部分になってくるのだろうと思います(ファン界隈の一部ではFiNANCiE使わなくてもできるよね?という声もあります)
今後起こりうることとして「チームに身入りの良い形でお金を使っているSNS等で発言力のあるコアファンがFiNANCiEにいい印象を持っていない場合、ファン内でもマウントや分断が起こるのではないか?」という点を危惧しています。
そういう方はクラブ運営さんとも何らかのつながりがある方もいそうですしね。そのような既存リアルファンが多いチームだと、FiNANCiEよりファンクラブ・クラファン・オークション等に力を入れかねないかなと思っています。
コミュニティが動いていないことについて物申すことを批判する既存リアルファンがいるクラブは、おそらく現状では運用に向いてないですね。
②結局既存リアルファンはどうしたらいいのか?
SNSを見ていると、既存リアルファンでもトークン価格を支えるだけでなく、投機投資目的で購入している方もそれなりにいらっしゃる印象です。
個人的には既存リアルファンが長期保有しても売却してもどちらでもいいと思いますが、正直長期保有のメリットを打ち出せていないクラブが多いように認識しています。
以前「ファンならいくら価格が下がっても買って支えろ」と言われたことがありますが、説明会で金銭的インセンティブについて話されてる以上それは違うかなと…
ただ、仕組みを分かっていない「純粋にクラブに金銭的な援助をしたい」既存リアルファンを巻き込むのは何か違う気がしています。
気になるのが時々ファンクラブに入っているようなファンがFiNANCiEがきっかけで応援を辞めたのを見かけること。
【以下、個人的に思うこと】
・ファンは買って長期保有しても売却してもOKと思います。変に消耗するくらいなら合わないなぁ〜と思ったら売るのも十分にありだと思っています。
・お布施感覚で放置している方が多い印象なので、クラブはトークン活用の方法やその層を活性化するための案を出してほしい。
・SNS利用者のコミュニティや現地繋がりのコミュニティがあったりするので、トークルームの運用はかなり難しそう。
クラブトークン発行したいと考えるチームは
・半永久的な運用が必要であり、定期的な介入が必要なこと
・クラファン終了して終わりではなく、その後の運用期間の方が長い
上記を理解した上で
・初期サポーター募集前に、ある程度今後のFiNANCiE運用のロードマップや方針、企画を考えておく必要がある
ことが必須かなと。各クラブ説明会を見る限りだと。
最初から既存リアルファン以外にも対象を広げたい場合だと、その後のフォローがかなり大事になると思います。
スポーツファンを見ていると「ニワカを排除したい層」も一定数いるので。
一番重要なのは
「ファンに導入の理由やトークンを利用しての方針、トークン購入でのメリット・デメリットを提示した上で、質問を公開/非公開の場所でもできるように対応し、既存リアルファンに理解してもらってトークンを買う/買わないを自分で判断できるようにしてもらうこと」
でしょうね。
あと定期的にSNS等で宣伝していくことも大事。
初期サポーター期間は毎日ツイートしていても、二次流通が始まったらなかったことにしているクラブも相当ある気がします…
海外の動きの一部を見ていてもそう感じます。