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PCR検査を受けた話
【ご注意】この記事は特定の医療機関を非難するものではありません。一個人が見た狭い景色であることをご理解いただき、本投稿をお読みいただけると幸いです。
前回の投稿で、「発熱外来で抗原検査を終えるまで約7時間30分かかった話」をご紹介しました。
この時の抗原検査で結果は陰性でした。
しかし、その後、とある事情があり、どうしてもPCR検査を受けなければならなくなってしまったのです。
風邪・発熱症状のある人でも受診でき、且つPCR検査を受けられる医療機関を再び探さなくてはならず、ため息が出ました。
医療機関発見
検索を重ねに重ねると、候補になりそうな医療機関が出てきました。
PCR検査の結果がその日に出る病院や、予約をWEB上で完結させる病院などが出てきました。
私はその日の夕方に予約枠のあった、WEB上で予約する方の病院を選び、早速個人情報や、問診票など細かく分かれたチェック項目を一つずつ記入しました。
全部の記入が終わり、「送信」を押すと、
「ご指定の予約枠は既に埋まっています」
とエラー表示が…。
これがWEB予約あるあるですよね。自分がモタモタ問診票を記入している間に同じ枠を狙っていた別の方に先を越されてしまったようです。
もう一度、予約枠を確認し、明日の午前の枠を見つけ、猛スピードで問診票を記入、無事に予約枠の確保ができました。
来院の際の注意事項などを読み、明日の検査に挑むことにしました。
PCR検査へ
検査当日、予約の時間になりました。
その病院では私のような症状がある患者は正面玄関ではなく、裏口から入るように指示がありました。
裏口のインターホンを鳴らすと看護師さんが来て下さり、手の消毒をした後、狭く仕切られたスペースに案内されました。
看護師さんは今日の流れや陽性だったときの注意事項を説明した後、PCR検査キットを持ってきました。
今回は唾液を採取する検査だと説明され、小さなプラスチック容器に目盛りまで唾液を入れるように指示されました。
唾液の採取が終わり、看護師さんにお渡ししました。
そして、お医者さんが来て受診してもらい、お会計なども済ませました。(初診料込みで約3000円)
痰や鼻水の症状があったため処方箋を貰い、指定の調剤薬局へ行くように指示されました。
検査から診療そしてお会計までの間、全てその隔離されたスペースで行われました。かなり感染症対策に気を使っているなという印象のある病院でした。
ここまでの所要時間は大体30~45分程度だったと思います。
調剤薬局へ
薬局へ着いたら店内には入らず、電話するように言われました。薬局の中で対面で話すことを防ぐためのようです。
そのため私は薬局の外の駐車場スペースで電話をかけ、そこで氏名、電話番号、現在の症状、今飲んでいる薬についてを説明しました。
「今から処方箋を取りに行きますが、会話はできません」と言われ、ほぼ無言で処方箋を手渡ししました。
屋外で待つこと数分後、薬局から電話がかかってきて、薬の説明などを受けました。
そして、お支払いに関しては「合計○○円なので、できれば1000円札でお支払いいただけますか?お釣り○円をお持ちします。」と言われ、言われた通り1000円札を手に握り待機しました。
少ししてから、薬剤師さんが薬とお釣りを一つにまとめた袋を持ってきて、1000円札と交換し行ってしまいました。この間も当然無言でした。
先程の病院以上に、こちらもかなり感染症対策を徹底しているなと感じました。
結果が出た
「結果が出るのは通常翌日の夕方になるが、業者側に検体が届きすぎて逼迫してしまうと、結果が出るまでに数日かかったりすることもある」と事前に説明されていました。
しかし、翌日の昼、思ったより早く電話で結果の連絡が来たのでした。
結果は陰性!
抗原検査同様にPCR検査でも陰性でした。ひとまず安心しました。
ただ、PCR検査も感度が7割のため100%の陰性を証明するものではないと念を押されました。
以上、このようにして私は抗原検査とPCR検査の両方を受ける経験をしました。
まとめ
今回のPCR検査を終えて、医療ド素人の観点からまとめます。
PCR検査を実施している医療機関を探すのは大変だったが、実施機関は存在した。でも、やはりネット検索が得意でないと探すのが難しい。
これは、前回の投稿のまとめと被りますが、やはり医療機関をより詳しく調べるとなるとインターネット環境が必要不可欠だと思いました。端末操作に不慣れなお年寄りや事情があってそういった端末の使用ができない方は不利になります。
医療現場を始めとした社会全体が、「インターネット環境を持っていて、且つ端末操作に慣れている人が相手」という前提で情報発信しているように感じました。
また、地方自治体が運営する医療機関についてや発熱症状について等を相談できるダイヤルもあるのですが、フリーダイヤルでない所もあるようでした。
電話が繋がるまでにかなりの時間がかかるかもしれないし、繋がったところで自分の悩みがその電話で解決できるかの確証はないです。
それで通話料が自己負担となると、私だったら電話するのを躊躇してしまいます。
医療は誰もが等しく享受されるべきだと思うのですが、インターネットと端末というアイテムが無いと、平等に情報を得にくいということには少々疑問を感じました。
医療だけに限ったことではありませんが、いろいろな事情の人に情報が行き届くような配慮ある形で情報が提供されることを強く願っています。
感染症対策徹底のため、症状がある人に対する警戒が強い。
症状を発症している人に対して、病院の裏口から入ってもらったり、処方箋の受け渡しを屋外で無言で行ったりと、かなりの警戒心を持って対応している印象がありました。
それぐらいのレベルで対応しなければならないほど新型コロナウイルスが恐ろしいということは理解できます。
しかし、その分、患者側も大変な思いをすることも多いです。
例えば、前回の投稿でご紹介したように、私は発熱外来の院内に入ることはできず、並んでから受付してもらうまでに屋外で約3時間は待たなければならない経験をしました。極寒の屋外で体調の悪い中待ってましたが、むしろ症状をさらに悪化させてもおかしくないほど、過酷な時間でした。
また、今までは発熱のある患者を受け入れていた病院でも、現在は無症状の患者しか受け入れていないところも多くあります。そのため私のような、症状のある患者からすると、自分を受け入れてくれる医療機関を探す難易度が非常に高かったように思えます。
どちらも感染の疑いのある人と非感染者の接触を防ぎたいという感染症対策の徹底によるものだと思います。
だからこそ、「症状のある患者は肩身が狭い」と言うと語弊がありますが、それぐらい大変な思いを強いられる場面に遭遇する可能性があります。
コロナ禍の前までは、症状を発症している患者こそ、どの医療機関も積極的に受け入れいたようなイメージがありましたが、現在はかなり制限がかかっていることを実感しました。
風邪症状・発熱症状のある患者になった途端に、医療のサポートを受けるハードルが上がるのが現状なのだと思います。
元気な時に調べておくとよいこと
いつ自分が症状を発症するかわかりません。体調が悪化してからだと、検索するのもしんどくて、探すのも一苦労です。元気な時に以下の項目を調べておくと良いと思ったのでまとめます。
・かかりつけ医は症状のある患者を診てくれるか?
・(上記で診てくれない場合)近隣の発熱外来はどの病院になるのか?
・症状の発生している患者に対し、抗原検査やPCR検査を受けさせてくれる医療機関はどこなのか?(もしくは利用できそうな地方自治体のサービスはあるのか?)
・病院の予約方法は?予約の開始時間は?
また、これらの情報は月単位や週単位で変動のある場合も多いです。こまめにチェックしてなるべく最新の情報を仕入れておくのが良いかと思います。
本日の一曲
こちらは本来洋楽のアカウントなので、最後に一曲お聞きいただけたら幸いです。
ここ数日間、お医者さんに診てもらう機会が多かったので、この曲を選びました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Take care of yourself!!!
トンプソン・ツインズ「Doctor!Doctor!」
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