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#13 ACジャパンのCMにむずむずする話 〜「最初の一粒」〜


ACジャパンのCM、テレビでよく流れていますよね

前に見てその時にも違和感を抱いたのですが、さっき流れてきてもやっぱりどうしてもむずむずしたものが一つあるので紹介します

テレビCMの内容はこんな感じです

ナレーション: 「最後の一粒までちゃんと食べるのよ〜
        そうではありません
        最初の一粒もない子がいます」
公益社団法人 ACジャパン【最初の一粒(支援キャンペーン)】


?!
この「そうではありません」はうそじゃないですか?
いや、言わんとすることはわかります

でも

「最後の一粒までちゃんと食べなさい」というのは決して間違ったことではないので、そこに「そうではありません」という否定を続けるのはおかしいんじゃないかと...

ここでラジオ版がどうなっているか見てみましょう

子供の声:   いっただきま〜す。

母親の声:   最後の一粒までちゃんと食べるのよ。

ナレーション: 最後の一粒、日本の食卓では、そんな風
        に言うのかもしれません。
        でも・・・。

        最初の一粒もない子が、世界にはたくさ 
        んいるのです。

〜以下略〜
公益社団法人 ACジャパン【最初の一粒(支援キャンペーン)】


と、ラジオ版は言いたいことがわかりやすいですね!

これはテレビは視覚の媒体、ラジオは聴覚の媒体だということを考えると納得できるような気がします

ラジオは聴いているものだから違和感なくすっと入る言葉で...
テレビは観ているものだから伝えたいことを聞いてもらえるようあえてひっかかる表現で...

そう考えられて作られたのだと推測します

まあ、「そうではありません」に代わる言葉をわたしは見つけられないので偉そうには言えません

言葉っていうのは本当に不思議でおもしろいなと実感した今日この頃です

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