自分の心を信じる
乳がんと診断されて以来、しばらくはいろいろな感情が出ては消え、出ては消えの繰り返しでした。
不安感、恐怖心、何かにすがりたくなるような依存心。
最初の乳腺科の受診から数ヶ月後に、統合医療のクリニックを受診しました。
やはり目の前の白衣を着た医師の言葉はとても重く、私の心に強い影響力を与えます。
『左胸の全摘出の手術だけは受け、その後の抗がん剤などの治療はお断りするのをおすすめします』
心のザワザワがまた始まった。
最初のクリニック受診から少し経ち、落ち着いていた心が、不安と恐怖でぐるぐるぐるぐる。
そこから抜け出すまでに何日かかっただろう。
私はなぜ受診したのだろう?
自分の選択に背中を押してもらえる医師を探していたように思うのです。
でも やはり全摘出…
どうしても何かが違う。
その先の私のイメージは左胸はそのまま。
そしてガンと言われたこのかたまりだけが無くなっている。
これ以来クリニック探しはやめました。
自分の心が安心出来る方向に進もうと決めました。
不安な心のまま手術を受け、後で後悔したくなかったのです。
そして不安、恐怖、依存を超えた先の良い意味での図太さのような強い心が現れました。
私の中では、ここにたどり着くまでのプロセスがとても大切な体験でした。
言葉で表現するとピッタリな言葉ではないのですが、手放そうと思えばいつでも手放し、新しいチャンネルに合わせることが出来ると思うのです。
今までの私は、小さな自己犠牲の繰り返しを自分に
選択してきました。
自分軸ではなく他人軸。
心の片隅で
『これいやだな』『本当はやりたくない』
『なんで私がやらなきゃいけないの?』
と感じていたとしても
『私がやらなければ誰がやる?』
『仕事だから仕方がないよね』
と無理やり納得させ、そういうものだと言い聞かせていました。
でもガンと告げられ、何かがズレていることを身体がメッセージとして気づかせてくれたのです。
長い間のズレにようやく気づくことが出来ました。
そしてメッセージをくれた身体と、無視し続けた心に毎日『ありがとう』『ごめんね』『許してね』『愛してる』を伝えています。
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