押し込まれた未浄化な憎しみたち
一体どれだけの犠牲の上に
この星は出来上がってきたのだろう
人は傷つけ合うことでしか
分かり合えないの
何を争い競い合うのだろう
支配の歴史を何度繰り返しても
ひとつになど辿り着けないでいるというのに
全てが悪い夢だったと言って
ただの幻影の中の出来事であったと言って
きっとみんな悪夢を見させられていたんだ
映画に入り込んでしまっていただけ
時代の淵に飲み込まれて
必死でもがき苦しんでいただけ
正解ばかりではなかっただろう
愚かなこともしてきただろう
逃れたくても逃れられない
運命だったのだろう
この世を呪いながらも
それでも己の信念を正義に変えて戦い
必死で守りたいものに縋り
必要な学びとして個々の魂に刻んだ
きっと神の導きが在ると
いつか安息の日が訪れることを信じた
その夜の眠りの中で起きた出来事も
痛みと共に一瞬で泡と消えた
今はその残り香を
懐かしむように愛するだけ
君を見失っていたのは僕の方
僕の心も燃やし尽くしてしまって
君のその無垢な温もりの中で
溶かしきってしまって
酷く凄惨な因縁も
甘美な記憶に書き換えて
すべてを愛し許せるまで
君のそのうたで
共に浄化を果たそう
その怨念をこの手に抱いて