たった一つのオリジナルな創造力
分けられた一粒の雫
それは遥かなる時を進み
やがて大きく深く広がってゆく
その意識に記憶を宿しながら
いくつもの感情を刻み込んで
永遠に醒めない夢を観ている
決して沈むことのない方舟に乗って
遠く長き旅路の果てをゆく
ぼくたちは意識世界を漂う旅人
銀河の渦の真ん中から湧き出るように
循環しては繰り返し
今も新たに産み出され続けている
だけどこれは
ぼくがぼくに戻るための
誰も綴ることができない
ぼくだけが記すことができる成長物語
はるか過去から現在
そして未来へと進むための詩
深く味わい噛みしめた感情を
目に焼き付け見てきた色彩を
今もなおそれは書き示し続けられている
わたしときみとの狭間の空間に
織りなし紡がれ
コトバと成ってカタチとなる
やがてそれは一本の新たな旋律となり
創り出されてゆくだろう
この土台に広がる空間の上に
結ばれ果と成り顕れる
どこまでも共にし進んでゆこう
最後の聖戦かな
己の中の真実を正当化して争うなんて
これほど愚かなものはないね
得るものは果たしてあるのかな
失うものの方が遥かに多いのにね
暗闇が広がってしまった世界では
何を信じたら良いのか
もう自分で決めて行くしかないね