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田舎と近未来が同居する不思議な路線@ユーカリが丘線(千葉県佐倉市)

 京成線に乗った(無事、完乗!)ついで、といっては何ですが、ユーカリが丘線にも立ち寄りました。

 ユーカリが丘線は、ユーカリが丘地区の開発を行ったデベロッパー(山万)が、自前で走らせる路線。京成線ユーカリが丘駅から、西向きにテニスラケットを突き出したようにぐるっと巡る、一周十分あまりのミニ路線。いわゆる「新交通システム」です。

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写真1・2・ユーカリが丘線「こあら号」とその車内。

 ユーカリが丘駅前の高層ビル群を抜けると、「地区センター」駅、「公園」駅。ここまでが“ラケットの柄”の部分。公園駅から、「女子大」駅、「中学校」駅と、反時計回りに走ります。ずいぶんとそっけない一般名詞の駅名が続きますが、主に地元の方向け生活路線なので、それでもいいのでしょう。車窓は、雑木林、もとい、里山の風情に変わっていきます。

 「井野」駅で降りて、歩いてみましょう。通り過ぎたどこかの駅にたどり着くように進んでみます。

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写真3・井野駅。作りがコンパクト。

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写真4・井野駅からすぐ、小さなお社(祠)があった。

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写真5・「千手院」という古刹があった。開祖の夢枕に千手観音様が立った、というのが謂れとのこと。

 雑木林、もとい、里山の中をどんどん進むうちに、”ラケットの輪”の中に入っていたらしい。十数分歩くと、先ほど通り過ぎた「女子大」駅が見えた。折しも、次の電車が近づいてくる。これは間に合わないので、とりあえず撮影しておきます。

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写真6・女子大駅(写真左手)に接近するこあら号。小ぶりな車両がかわいらしい。

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写真7・女子大駅。これまたコンパクトな作り。駅名の由来は、駅前に和洋女子大のセミナーハウスがあるから。

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写真8・女子大駅に隣接して、ちょっとした車両基地があった。「こあらバス」(コミュニティバス)も停まっている。

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写真9・各駅の入り口には、顔認証による改札の実証実験が行われていた。こういう所は、近未来的ではある。

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写真10・女子大駅ホームから、ユーカリが丘駅方面を望む。“田舎と近未来の同居”のイメージにぴったりの一枚になった。

 女子大駅から次のこあら号に乗り、ぐるっと回って(井野駅までは、再びの乗車)、ユーカリが丘駅に戻ります。時刻は朝10時。駅前の商店の開店時刻だからだろうか、お客さんも十数人は乗っていました。徒歩を含め、およそ1時間の小さな旅でした。

(おわり)

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