見出し画像

大糸線と上高地線に乗る@長野県・新潟県の旅

 よく晴れた5月の週末、長野県・新潟県方面の鉄道旅に出ました。旅の前半の様子は、こちら。

 今日は、大糸線と、アルピコ交通上高地線に乗ります。

 直江津から、越後トキめき鉄道の始発列車で、糸魚川に向かいます。糸魚川は、大糸線への乗換駅。列車は1両のディーゼルカー、乗客は私ともうひとりだけ。途中の乗り降りもなし…。

写真1・越後トキめき鉄道の列車。直江津駅にて撮影。

1.ここに鉄路を敷いた先人の苦労に思いを馳せる(大糸線・北線)


 大糸線は、糸魚川から松本に至る路線ですが、途中の南小谷まで(北線)は、JR西日本の非電化路線、南小谷から南側(南線)はJR東日本の電化路線です。

 で、大糸線の北線は、輸送密度が極端に低く、廃線となってしまう可能性もある路線なので、今のうちに乗っておかなければ…。

 糸魚川を早朝に出発したディーゼルカーは、十数名の乗客を乗せて走ります。全ての乗客が鉄道ファン(たまにそのような状況に遭遇することがある)だというわけではなく、途中駅で下車する地元民らしい乗客の姿も。

 列車は、ヒスイで有名な姫川に沿って、山に分け入ります。落石除けシェルターで囲われた断崖絶壁をそろそろと進むのには、ここに鉄路を敷いた先人たちの苦労と意地を感じざるを得ませんでした。

 朝日の具合(逆光)で、掲載できる写真が撮れなかったのが、残念…。

2.気持ちの良いリゾート路線(大糸線・南線)

 南小谷で、電車に乗り換え。朝の7時半前、早朝の空気がひんやりとして気持ちがいい。

 大糸線の南線は、高原リゾートを結んで走ります。いや、風景がいいですね。こんなところに住んだら長生きしそうだ。そして、信濃大町を過ぎると、駅ごとにたくさんの乗客が乗り込んできて、あっという間に列車は満員となり松本に到着。

写真2・大糸線の車窓。

3.間もなく復旧、頑張った上高地線(アルピコ交通上高地線)


 松本では、アルピコ交通上高地線に乗ります。上高地線は、昨夏の豪雨災害で鉄橋が破壊されたため、一部区間でバス代行運転を行っていたところ、復旧のめどが立ち、6月10日の復旧見込みとのこと(投稿日注・本日全線復旧、投稿時刻に復旧後初めての松本ゆき列車が渚駅を出発します)。地方の鉄道路線は、災害で不通となったのを機に、そのまま廃線なってしまう例もあるので、復旧を心から祝いたいと思います。

 私が訪ねた時(5月下旬)には、まだバス代行中でしたので、松本駅から代行バスに乗り込みます。二つ先の渚駅から列車が走っています。

 上高地線は、地元民のための生活路線であるとともに、上高地方面への登山客のアクセス路線でもあり、登山とおぼしき乗客が多く乗っています。終点の新島々駅で、バスに乗り換えるようです。私はそのまま、松本に折り返します。

写真3・上高地線の代行バス。
写真4・渚駅。“鉄道むすめ”のイラスト付き駅名標が、かわいい。
写真5・上高地線の車両。導入されたばかりの最新型。
写真6・終点・新島々駅。山小屋風の駅舎。

 これで、今回の旅の目的は達成。東京に帰ります。天気に恵まれてよかったです。ではまた。

(おわり)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?