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チバニアン地層露出面を訪ねたよ&恒例のぬい撮り!@小湊鐵道(千葉・市原市)

 NHKのタモさんの番組ではないけれど、さまざまな地形を見るのは結構好きです。鉄道好きなところも、彼とちょっと似ている(知識量は彼の十分の一に満たないけれど)。

 で、残暑厳しい9月中旬のとある日、ふと思い立って、「チバニアン」(地磁気逆転期)地層がみられるスポットに、出かけました。ぬい撮りを兼ねています。アクセスは、あの小湊鐵道。里山の風情が味わえる、昭和レトロ路線です。小湊鐵道は、これまで数回乗ったことがあるのですが、東京からアクセスしやすい、好きな鉄道路線のひとつです。

 起点は、内房線五井駅。東京都心から1時間ほどの距離です。時刻は朝7時過ぎの列車でスタートです。ぬいぐるみたちの案内で、出発進行!

写真1・五井駅停車中の車内で。早く出発しないかな。わくわく。よい子は、窓から体を乗り出しちゃいけませんよ。
写真2・仲良く座席に座る。
写真3・単線なので、駅で列車とすれ違う。
写真4・背もたれから後ろの座席を覗き込む、いたずらっ子。
写真5・養老渓谷駅の出札窓口で記念撮影。

 さて、いったん月崎駅で下車して、チバニアン地層露出面を目指します。午前中の早い時間なのですが、歩いていると暑さで意識が遠のくほど。

写真6・油断していると、突然養老川の渓谷が姿を現す。いわゆる「河川敷」がほとんどなく、断崖絶壁になっている。

 私の速足で20分強で、地層の入り口に到着します。養老川の水辺まで下りる道が急坂で、足元も悪いので要注意。「滑っても転んでも自己責任で」などと警告が出ているくらい。

写真7・養老川。水深が浅い。かわうそには渓流がよく似合う。

 そして振り返ると、チバニアン地層露出面が!

写真7・ミロ(クオッカのパペット)に案内してもらったのが、ミロにピントが合って肝心の地層がぼんやりしてしまっています。
写真8・なので、「チバニアン」のプレートを改めてアップで撮影。地層にくっきりと線が入っているのが分かります。線の下側は「カラブリアン」。

 この辺り(房総半島の標高の低いところ)は、長い間遠浅の海の海底にあり、地層が長い間安定して保持されたこと。その後隆起し、浸食され地層面がはっきり露出したこと。数々の幸運によって、発見されるに至った、ということらしいです。「地磁気反転現象」については、そんなことがどんなメカニズムで生じるのか…結局よく分かりません。誰か教えてください(笑)。

 帰途は、上総大久保駅まで歩きました。所要時間30分弱。街の心理士は、健脚でないといけないのです。

写真9・道端の彼岸花。終生忘れない秋。彼岸花を見るたびに、振り返るだろう。
写真10・上総大久保駅での一コマ。子どもたちが描いたのでしょうか。けれど、駅前の小学校(白鳥小学校)は廃校になり、肝試しイベントをしますよ、と告知するポスターが張られていました。

 これだけ歩くと、さすがに疲れますね。ディーゼルカーの振動と揺れが、眠りを誘います。お疲れさまでした…

写真11・シートに寝そべるかわうそ。

 いかがだったでしょうか。小湊鐵道の旅、お勧めです。一日フリー乗車券(乗り降り自由)や、房総横断記念乗車券(終点・上総中野駅からいすみ鉄道線で外房に抜けることができる、一方通行(途中下車はできるが、逆戻りはできない)のきっぷ)などを利用すると便利ですよ。

 コロナ禍以降、地方鉄道はどこも経営が厳しいです。房総の旅では、ぜひお立ち寄りください。

(おわり)

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