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黒くてずんぐりしてぬるっとした、あの魚を食べに@埼玉・吉川市

 5月上旬のよく晴れた日、ちょっとしたグルメを体験しに、お出かけしました。

 そのグルメというのは、「黒くてずんぐりしてぬるっとした」あの魚。その正体は…


なまず!



 埼玉県吉川市が、なまずグルメで売り出しているとのこと。これは挑戦してみたいですね。市内のいくつかの料亭や割烹料理屋が、なまずのコース料理を提供しているよう。料亭などというと、ちょっと敷居が高いのですが、友達の少ないりらの中のひと、お一人様で突撃します(笑)。

 東京・多摩地方から吉川市に向かうには、武蔵野線が便利。混雑する東京駅ゆき電車は、一つ手前の越谷レイクタウン駅で半分ほどの乗客を吐き出し、がら空きになって吉川駅に到着。

 吉川駅は、よくある東京郊外の駅なのですが、駅前では、何と、金のナマズがお出迎え!

写真1・駅前(南口)の金のなまず像。親子だろうか。

 吉川は、中川沿いに古くから栄えた街のようです。由緒ありそうな神社(芳川神社)もありますね。中川の土手に出ると、なんか気持ちがゆったりします。

写真2・3・中川(越谷方面を望む)。ボートで釣りしている人たちは、バスを狙っているようだが、川の濁りが強く、苦戦している様子。
写真4・5・芳川神社。社殿の彫刻が、おおらかで微笑ましい。

 吉川中央総合病院の先あたりに、川魚料理のお店が何件か固まっています。その中で、一番入りやすそう(笑)な「ますや」さんにお邪魔しました。

写真6・7・お世話になった「ますや」さん。なまずのイラストが愛らしい。

 うなぎを中心とした割烹料理屋さんなのですが、ナマズ料理のラインナップも豊富。様々な一品料理やコースなどがありますが、私は「なまず御膳」(なまず定食のようなもの)を注文。

 で、ほどなくして供されたのが、こちら。

写真8・「なまず御膳」。

 なまず3品にご飯・汁・香の物がついて、2100円也。コスパもなかなかよろしい。

 ではでは、なまず料理、順番にいってみましょう。まずは「天ぷら」から。

写真9・「なまず御膳」の天ぷら。野菜の天ぷらの裏に、なまずが二切れ乗っている。

 なまずって、こんなに身がしっかりしているのね。もっと柔らかい(水っぽい)のかと想像していたけれど。例えるならば…かじきまぐろのよう。美味しいです。天ぷらの衣がカリッとしているのもグッド。

 次は、「たたき揚げ」。身のついた頭やアラを骨ごとたたいて揚げたものだそうです。

写真10・なまずのたたき揚げ。

 生姜醤油でいただくたたき揚げは、ちょっと癖を感じるな。歯ごたえもごりごりしているし。なまずは頭ばかりでかくて身が少ないので、頭やアラも有効活用しよう、という料理のようです。

 そして、最後は「南蛮漬」。

写真11・なまずの南蛮漬。

 揚げたなまずの南蛮漬。酢が強めに効いている。口の中がリセットされる感じになります。なまず自体が淡泊なので、強い味が合うように思います。
 総じて、なまず料理は美味でした。身にくせがなくあっさりしている。揚げ物向きの魚なのかな。

 私は食べませんでしたが、その他のなまず料理には、刺身(養殖されたなまずなので、生で食べられる)や子(卵)の煮つけ(季節による)などがあるようです。

 なかなかいい経験をしました。ごちそうさまでした。

(おわり)

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