センスって、なにさ。

ファッションに関するセンスのこと、よく考えます。センスについて考えることに、今まで相当の時間を割いてきました。

センスがあるって何?逆にセンスが無いって何?雑誌やおしゃれSNSのセンスが正解なの?いやいや、人それぞれ好き嫌いあるしね。ファッションは好きにしたらいい。でも、好きだからって着てるそれ、センスあんの?そんなん、知るかい!結局、なんやねん、センスって!

ファッションセンスって、本人以外の人がどう受け取るか、なんですかね。自分からは見えない。鏡を見ないと自分の顔が見えないように、他の人の目があってはじめて自分のセンスがわかる、、、のか?だとしたら、どうやって磨けばいいんだ、、、。

誰が見てもセンスが良い人っています。

泣く子も黙るファッションセンス界の女王と言っても過言ではない、クロエ・セヴィニー。フランスの肩の力の抜けたさりげないおしゃれセンスのカロリーヌ・ド・メグレ。LAムードとフレンチシックの素晴らしいミックス感、カミーユ・ロウ。イギリスのイットガール、アレクサ・チャン。クロエ・セヴィニーの古くからの友人でもありハイブランドとストリートを縦横無尽に行き来するジェン・ブリル、、、私が好きなセンスの良い有名人の方々です。

みなさま、それはもう綺羅星のごとく輝いていて、まさにファッション界のスター。と、わたしは思っています。

彼女たちのセンスの良さはどこから来るのだろう。

もちろん、かわいい。顔もかわいく美しい。スタイルも良い。でも、それだけではない。やっぱり皆自分の個性を熟知している。自分の体のサイズ、それに合うサイズ感、自分が好きなものや嫌いなものをちゃんと知っている。それは、きっとファッションだけの話ではなく、自分の内面としっかり向き合ったことがあるんだろう、と思わせる美しさを持っている。

自分を知るって、欠点も知るわけだから辛さも伴うもの。ファッションで言えば、もっとお尻を小さくしたい、または大きくしたい!とか、胸が邪魔!とか胸が欲しい!とか。背が高くなりたいとか低くなりたいとかとか。欠点と向き合い、まぁしゃーない背は高くないからヒールガンガンはこう!とか、顔が大きいから髪型と洋服でバランスとらないと!とか、気づく。そして、トライ!いろんな服着て、いろんなメイクして、いろんな髪型して、自分の気分が良くなる好きなファッションと、自分が素敵に見えるファッションのトータルバランスを学んでいく、、、。特に彼女達は外に向かって見せる仕事もしている分、他人からの意見(褒めも批判も)も沢山聞くことになる。そんなものともしっかり折り合いをつけているのか、揺るぎないセンスがある。

彼女達の揺るぎなさの理由のひとつは、自分の好きなものに嘘をついていないことだと思う。流行り、周りの声、TPO、そんなことより自分が好きか、嫌いかを一番大事にしているように思う。(ブランドの広告はまたこの話と違うけど。)自分がそれを着て心地いいか悪いか、そこをクリアした上で、流行りやTPOを考慮していく、ように思う。

さらに、彼女達はカルチャーに精通している。ファッションはもちろんのこと、音楽、アート、写真、スケート、クラブ。ハイエンドなものからストリートシーンまで幅広い。幅広く知っているということは、自分にも幅が出るということ。ハイエンドなものを知っていれば、シャネルのセットアップもしっかり着こなせるし、ストリートカルチャーを体感していれば古着のネルシャツだって自分のものにできる。さらにそれらをミックスすることができて、着られてる感がない。自然体。

実際、彼女達はカルチャーが仕事になるほどなのだ。クロエはミュウミュウやクロエ(フランスのブランドのほう。同じ名前でややこしいけど。)、最近ではマークジェイコブスの広告塔になっており、オープニングセレモニーと組んでアパレルラインも出していた。他にもいろいろなブランドの広告に起用されている。

カロリーヌは音楽プロデューサーだし、アレクサも自身のブランドをやっているし、ジェンはファッションディレクターだ。もう、ガチのプロ!そこまで行くと、ファッションやカルチャーから求められる存在!

話がセンスのプロまで来てしまったが、それでも彼女達からは学ぶことばかりだ。やっぱり自分が好きなものに嘘をつかないで生きよう!

ファッションセンスとは、その人が着ているファッションを本人以外の人がどう受け取るかってことなのかもしれない。でも、そんなことよりも、本人が好きなものを大事にして、いかに心地よく洋服を着ているか、なのかもしれない、、、!





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