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Weの市民革命 佐久間裕美子さん

読んで良かった今年いちばんの本! 発売から2年半経っているので、いまさら、になってしまうけど。 それでも、いま読んで良かった。 知っていたこと、知らなかったこと、知っているつもりになっていたこと、自分の今の知識を思い知らされた。 佐久間さんのとても深いリサーチと、誰が読んでも理解しやすい文章で、アメリカの、そして世界の2020年の現状を知ることができる。 知識として世界のことを知るのは早い方がいい。 でも遅くても、知らないより知っているほうがいい。 本は、そのためのツール

    • 星野 道夫さん

      星野さんの本を読まなければ、アラスカや極北の自然に触れることはなかっただろう。 行ったことのない場所の風景、一生のうちにおそらく行けないであろう極限の地の空気を、本を開けば想像することができる。 本を読むことの醍醐味の一つだ。 星野さんがたくさんの文章で、アラスカの景色や自然のこと、そこに住む人々のこと、そしてかつて住んでいた人たちのことを記しておいてくれたおかげで、いまわたしはそのことを知ることができる。 もう、感謝しかない。 星野さんが高校生のころ、毎日電車に揺られて

      • 高山 なおみさん 『日々ごはん』

        高山さんの日記が好きです。 人の日記本を読むのが、昔から好きなんですね。 高山さんの日記しかり、吉本ばななさんや服部みれいさんの日記を、昔から繰り返し読んでいます。 派手なことはない日常のことや、生活の中での気持ちの動きや気づきを、その方の文体で綴ってあるわけで、筆者のことを好きであったら面白くない訳がないのです。 高山さんのお気持ちや心の動きはいつもみずみずしく、楽しい気持ちも悲しい気持ちも、飾り気なく文にあらわれていて、だからこそ心に心地よく響きます。 ご自分の気持ち

        • 若菜 晃子さん

          なんと気持ちがいい文を書かれるのか。 若菜さんのご著書、「旅の断片」「街と山のあいだ」「途上の旅」の三部作が大好きだ。 海外の旅先でのひとときや、現地の人との何気ない交流、大きな自然の中での心の動きなど、旅の中での出来事を中心に、丁寧でいて軽く、自然に寄り添う心地の良い文章で書き綴られている。 行ったことのない場所のことが書かれているが、ありありと情景が浮かぶ。 そして、そこに行きたくなるし、書かれている人に会いたくなる。 そして、若菜さんの視点はとても優しい。 特別

          ファッションという文化

          ファッションという文化が好きです。もう、ずっと好き。 中学生の時に、クラウディア・シファーがランウェイを歩いている画像を、当時普及し始めたインターネットから拾い、コピー紙に印刷して部屋の壁に貼って飾っていました。あぁ、懐かしい。それがファッションの世界を知る入り口でした。 ファッションとひとことで言っても、そこには無限に広がる世界があって、何もひとことではあらわせない。それでも、わたしから見たファッションについて、文字で表してみたいと思います。 ファッションが面白いとこ

          ファッションという文化

          ヴァージル・アブロー

          ヴァージル・アブローがこの世界にもたらしてくれたものが、計り知れない。一人の天才が多くの人々の心に、素晴らしいものを残してくれた。 ヴァージルに常に注目してウォッチしていたわけではないのに、それでも彼のキャリアや功績は、幾度となく目にした。 わたしが彼のデザインで好きなところは、やっぱりストリートカルチャーの感覚が滲み出ているところだ。今までのファッションの歴史で、ハイファッションとストリートの融合やミックスは、いろいろなデザイナーが取り入れている。それ自体に目新しさはな

          ヴァージル・アブロー

          センスって、なにさ。

          ファッションに関するセンスのこと、よく考えます。センスについて考えることに、今まで相当の時間を割いてきました。 センスがあるって何?逆にセンスが無いって何?雑誌やおしゃれSNSのセンスが正解なの?いやいや、人それぞれ好き嫌いあるしね。ファッションは好きにしたらいい。でも、好きだからって着てるそれ、センスあんの?そんなん、知るかい!結局、なんやねん、センスって! ファッションセンスって、本人以外の人がどう受け取るか、なんですかね。自分からは見えない。鏡を見ないと自分の顔が見

          センスって、なにさ。