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SRS自己手配@ガモン 予約〜渡航前編

SRS(子宮卵巣摘出手術)をタイのガモンクリニックで行います。完全自己手配で行ったので、備忘録として残しておきます。後世の誰かの参考になれば!!
基本的には時系列順に書いていくつもりなので、長くなりそう。渡航前なので写真を入れる余地もないのですが、しかし自己手配での予約を考えている人にとっては参考になるのかもしれない。僕の場合予約時点で日本人通訳の方がいらっしゃらないというイレギュラーもあったんだが……適度に読み飛ばしてください。

2024年6月

例の最高裁判決が出たこともありSRSについてのんびりした構えでいたのだが(ここであれこれ書いてしまうと過激派の当事者に噛みつかれかねないので逃げる)、やはり時間的余裕を考えて大学在学中にSRSをしておこうと決意。
ただしその時点で貯金をサボっていたこともあり、すぐには難しそうだった。……とにもかくにも金額を知らなければ何も始まらない。ガモンクリニックの公式サイトから英文でメールを送った。もし、全文を見たい人がいればXのDMなどで訊いてくださればと思うが、要点は以下。
①日本人であること、年齢
②膣式の子宮卵巣摘出手術をしたい
③体重は平均を超えていないので追加料金は必要ないと思います

返信は「Siripen Pansritum」さんから――後にこの人の正体が判明します――一日くらいで返ってきた。いまは「NOTES」というテクニック(これはFTMに限らず、婦人科系の病気でも使われる術式らしいので、調べれば日本語での説明もみつかる)が執り行われているようだ。
金額は13万バーツ(この諸々の中に入院費用やホテルまでの送迎もついてくる。ただし、そこに滞在費もプラスされる!)。ひとまずはこれを目指して貯金を進め、大学の授業がすべて終わった後に手術をすることを決意した。
はじめのコンタクトは本当にストレスだった……。追加で質問を送ったのだが、コピペと思しきまったく同じ文面で返ってきたり、「日本人通訳さんはいますか? 連絡を取りたいのですが」→「はい、います」としか返ってこなかったり。
ぼやきをつぶやいていたらDMで他のFTMの方から、日本人通訳さんは現在不在らしいことを教えていただいた。戻られた頃を見計らってまた訊ねてみようと思った。

ともあれ、手術日として1月22日を指定し、メールですべての予約は済んだ。飛行機のチケットとパスポートの写真を求められ、そのあと何かあればWhatsAppで連絡してくださいと書いてあったので、そのままメッセージを送った。
タイに最低一週間滞在が必要と書いてあったのだが、深夜便しかなかったので飛行機をいつにすれば良いのかいまいちわからない。故に21日に来て、29日の深夜に帰ることは可能かと訊いたら「Yes, you can」ときたのでそのまま予約することに。

2024年9月

かなり先のことだし面倒だな〜と航空券の予約サイトを眺めながらダラダラ過ごしていたがそろそろ動かねばと自分の尻を叩くことにする。
会社は特に迷うことなくpeachを選んだ。まず体への負担やまどろっこしさを考えると直行便以外の選択肢が外れ、コストを考えるとLCCに絞られる。
今までの経験の中で日本の飛行機や会社への信頼が高まっていたのでpeachを選びました。ロストバゲージとか怖くて……他の選択肢だとエア・アジアになるのだろうが、偏見が多分に含まれていることも否めない。

peachには三種類の料金プランがあるが、一番安い値段で真ん中の値段ぶんのサービス(座席指定と預け手荷物一個無料)がついてくるセールを狙って往復のチケットを取った。
余談だがLCCの航空券はフライング・ダイナソーくらい激しく値段が上下する(乗ったことがある人ならわかると思うがあれはハリドリより乱高下をメインとしたアトラクションではなくGがかからない。私見です)。自分が買った時よりも安くなっていたからとハイ取り消しますハイ再購入と出来るものでもない。よって、自分が納得出来る金額で購入ボタンを押下し、その後は「「「何があってもサイトを見ない」」」のが良い。せっかく胸を膨らませながらタラップを上がってFlyしても精神的にDieしてしまうのは良くないですからね。何を言っているんだ?
……あ、ジャックの話ですか? 往復5万払いましたけど……。空港使用料等諸々含めて表示されている額面より跳ね上がる。
金額に関してはここでも書きますが、後々の記事できちんとまとめるつもりなので安心してください。

2024年11月

突然「あなたは21日の深夜着なので22日に手術は出来ません、23日にリスケジュールしてもいいか」とメッセージが来て半ばパニックになる。何度も確認したやん……! と怒りのメッセージを送ってしまった。
が、フライトの変更はしなくていいらしいので落着した。ならいいんだけど……。
ということで手術日は23日に。

2024年12月

日本人通訳さんは戻ってきていますか? 連絡先を教えてもらえますか? とメッセージを送ってメールアドレスゲット!


小路はるみさんと連絡をとり、いまいち不明瞭だった持ち物について確認する。英文診断書があればいいっぽい! この後LINEに以降、ここで新たに発覚する事実、多数………………。やっぱ母国語でのコミュニケーションってすごい! ……という問題ではなく、これ訊いたのに明瞭な返事返ってこなかったやつやん! があったりしました。まあ、いいんだけどね……。

新事実①一週間もタイに滞在しなくてよかった説?
NOTESテクニックの場合は傷がないので通院の必要もないらしい。
自分の調査不足といえばそうなのかもしれんが、一週間滞在が必要と最初のメールで! 言われてたから!
一応経過観察という名目もあるのかもしれない。

新事実② 「Siripen Pansritum」さんの正体
病院の責任者かつガモン先生の奥さんですとさらっと言われて腰抜けた。失礼やと思われてたらどうしよう。

新事実③開腹になる可能性
膣から内臓を摘出出来なかったら開腹になり、その場合でも返金はないらしい。たぶん大丈夫だろうと言われたがこればかりは何とも言えない。

また、Siripenさんから請求書が届く。
手術費13万バーツ、+検査費用など5300バーツ+ホテル宿泊費10500バーツ
しめて145,800バーツを支払う必要があった。

大学生のクレジットカードの上限枠は30万円である。増枠も出来ないか調べたがこれはどうにもならなそうだった。となると現金か海外送金しかない(書きながら思ったがデビットカードという手もあったか)。
現金を持ち歩くのは怖すぎる。よって、ジャックは海外送金を利用することにした。

2025年1月

年末にかけてタイバーツのレートが異様に高くなっていたので望みをかけ待っていたところ少し下がったので送金手続きを進める。
使用したのはR銀行。海外送金ページからマイナンバーカードを登録して、事前に利用申し込みをする必要がある。おそらくこれはどの銀行も同じはず。

提示された請求書の中に振り込み先の詳細が書いてあるので、その通りに入力すれば申し込める。
だがこれはR銀行特有のク◯仕様だと思うんですけど、モニタリング担当からメールが届いたんですよね。詳細な送金目的を教えろってメールと、証明出来る書類を""FAX""しろって。
今時ファックス〜〜〜〜〜!?!?!? って泣き叫びました。コンビニで送れるって知ったからすぐ落ち着いたけど怒り心頭に発してたな、あの時は。
幸い手続き完了までは早く、Siripenさんにもメッセージを送って振り込み完了を確認した。

2025年1月末

ついに渡航日。夜の便で発。持ち物リストなんかはまた別の記事でまとめます。
渡航日に、迎えの為に服装と顔が入った自撮り写真を送った。待ち合わせ場所はスワンナプーム空港3階のスターバックス前だそう。

以上、まとまりなく時系列順に書きましたが、参考になればと。
今はタイに向かう飛行機の中にいます。この記事が公開されたということは、無事に辿り着けたということだ。そうなることを願って――そして早めに公開するんだぞ自分!

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