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おさき農園 物語 2

物語 1 の続き〜

ここの産地で農業をしたいと決めたのですが、研修に入る前に、1ヶ月間ほど【農業体験研修】というものがあります!
※農業体験研修とは、就農を希望される地域で優れた経営を行っている農業者のもとで、1ヶ月程度、農作業や農村生活を体験し、地域や作物、農業について学ぶ研修。

元々、非農家で草刈機もしたこと無かった私には、全く経験のなかったことを学ぶことができ、とても良い1ヶ月間でした!
1ヶ月と短い期間でしたが、自分はこういった世界に入っていくんだなと実感でき、改めて

「頑張っていくぞ❗」


という気持ちになりました。

1ヶ月間の農業体験研修終了後、農業体験研修修了式及び農業実務研修実施の可否判定があります。
そこで、OKが出ると実務研修へと進めます。
真面目にやっていれば落とされる事は、ほとんどいないので安心してください。

体験研修終了から約1ヶ月ほどで実務研修に入ることになりました。
その間に、研修計画書や就農後5年間の収支計画書などを市に提出します。
この5年間の収支計画書というのが厄介で、まだ畑も借りれてないのに就農後の収支計画書を作らなければなりません。
品種はこれを作って、どのくらいの量にして、作型は一重ハウスで作って…など頭を抱えました。
私より先に研修に入っている先輩がいたので、アドバイスをもらいなんとか、研修開始までに間に合いました。
あくまで計画なので、ざっくりで良かったなと今では思っています。

そういったことを経て、やっと待ちに待った農業実務研修が開始になります!
研修期間は1年以上2年以内となります。
研修中は年額150万円を県等から支給されます。
研修先からの給料の支給は無いです。
そのため、年間150万円で生活をしないといけないので、貯金がある方が安心です。

私は11月から実務研修が始まったので、丁度ブドウの収穫が終わった頃のスタートとなりました。

冬の若木の様子

【この研修期間の目標としては】

1.ブドウの栽培法を学ぶ。
2.就農後の圃場を確保する
3.作業場を確保する

でした!
この3点がまずはクリアしていきたい内容です。

1つ目

ブドウの栽培に関しては、1サイクルの栽培を経験したので、作り方は理解出来ました。また、普及センターという所にブドウの先生がおられるので、分からない時は相談もできます。

2つ目

就農後の圃場を確保するに関しては、前記事でもお話しましたが、研修先に選んだ理由として、高齢者が多く辞められる方の多い産地を選んでいます。その為、研修中にいくつか就農後の圃場を確保することが出来ました。

初めて借りれた圃場

3つ目

作業場を確保するに関しては、1番困りました。
その頃は、近くのアパートで生活していました。
研修中は、アパートで問題は無いのですが、就農してしまうとそうはいきません。
機械を置くところ、収穫をして箱詰めする時など、どうしても広いスペースが必要です。
実際、就農する1か月前にギリギリ確保することが出来ました。
作業場が確保出来ず困っている方がたくさんいます。

この3つをクリアしていく事が本当に大切です。

実際経験してみて、これが大事だなと思うことがあります。

それは

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