僕が経験した2度の結婚の末路⑦
実家に戻った最初の週末娘が実家に泊まりに来た。
幸い娘はパパっ子。
顔を見たら喜んで寄って来てずっと私の上に座るような子でした。
私の仕事はシフト制なので土日も仕事です。
週末私が仕事の間に母がM子を実家に呼びました。
離婚をしたい理由を聞くために。
母はM子に訪ねたそうです。
母「何故離婚したいの?」
M子「お金使いが荒いんです。」
母「え?財布はM子ちゃん管理してるよね?お小遣いとか余分にほしいとかいうの?」
M子「いや、車買ったりテレビもパソコンも買ったり流石にありえません。夫婦共働きなのに彼だけ優遇されるのがわかりません。」
母「車はお義母さんとM子ちゃんが最終的には決めたんだよね?テレビとパソコンは自分の貯金で買ったっていってたよね?」
M子「そんな貯金があるなら私達だけで住めましたし、お金を隠していたのがありえません。」
母「でも、そもそもがあの子が結婚前に貯めていたお金なんだから別に問題はないよね?家に関してもお互いにお金が浮くからって納得していたからそうしたんだよね?あの子二人で住む為にお金を貯めていたけど使わないから自分の生活で必要なものを買おうかって話をしてたけど?
M子「でも、お金使いが荒いには違いないので。」
母「…………。」
そういって帰って行ったそうです。
その日の夜仕事が終わり母と話をしました。
母の表情がみるみるうちに険しくなり、話し始めました。
母「今日家によんでさ、かあさん話したんだわ。
M子ちゃんとさ…。なんか理由が意味がわからないんだわな。お金の話をするわけだ。無駄遣いが多いって。お前お小遣い毎月いくらある?クレジットカード持ってるのか?」
私「15,000円だね。クレジットカードはM子が持ってるし追加も頼まないよ。」
母「だよな?むしろお小遣い15,000円しかもらってないのか?少なすぎじゃないか?」
私「使わないしまぁ足りてるよ。ガソリンは必要な時に入れに行くから自分のお小遣いじゃないし。」
母「そうか…。なんかそれ聞いたらかあさん悔しくなってきたわ(涙)一生懸命家族の為に働いてて自分の貯金でほしいもの買ってなんで無駄遣いって言われなきゃいけない?悔しくて仕方ない…。」
初めて自分の事で母親を泣かせてしまい凄く胸が苦しくなりました。
少しずつ湧き出す苛立ちと、娘を裏切る行為と適当な理由を突きつけてまで自分の浮気を隠そうとする姿勢にいっそ離婚をして子供を渡さないように戦おうかと考え始めました。
週末が明け、翌日が休みの夜にM子の実家に行くことにしました。
仕事が終わり食事、お風呂を済ませ車に乗り込みました。
車を走らせ始めてすぐ兄から電話がありました。
兄「おう!色々聞いたぞ、大丈夫か?」
私「大丈夫だよ。今から話をしてくる。」
兄「そうか。離婚するん?」
私「色々感情が高まってきてて親権取れるように争って離婚しようかとおもってる。」
兄「そうか。まぁ、俺は結婚してないしわからんけどさ、チビの為に元に戻る努力はできんの?」
私「母親まで泣かして続ける夫婦が正解なのかな?俺には理解ができない」(この時感情が爆発して泣いてしまいました。)
兄「本音は出たな。とりあえず吐き出せるもんは出たからまずは話をして直接言い分を聞いてきてから継続か離婚かを考えたらいいやん。自分の為、チビの為ならわかる。お袋は関係ないからまずは自分がどうしたいか、父親としてどうするのが最善かを考えたら答えは出るやろ?行ってこい。」
兄に気持ちを見透かされてました。
この時には兄は県外で働き遠くに住んでいました。
有難かった事、気持ちが落ち着けた事で冷静に話す覚悟ができました。