韓国語を勉強しはじめたきっかけ③完
ソンウが帰国する……。
ショックを受けた私はしばらく動けなかった。
なんで今なの!!
と抗議をしたかったけど、来年は本格的にアメリカの大学進学が決まっていたことは知っていたし、そろそろ準備のために一度帰国しなきゃいけないのも、わかっていた。そう、仕方ないのだ…。
立ち直るまでにどのくらい経ったか覚えていないけど、割と早めに切り替えた覚えがある。
なぜなら、ショック受けたからといってウジウジしている時間がない!!のだ。
切り替えた瞬間、決意をした。
私は韓国語を勉強する!!(英語はもうやめた)
なんだろう…寂しさを埋めるためだったのか、ソンウの母国語を理解したいと思ったのか。
でもそれだけではなかった。
それまでの環境で韓国語を自然と聞いていて、耳が慣れていたことは大きいと思う。
覚えるつもりがないのに勝手に覚えた単語などもたくさんある。
この頃になると韓国語の響きがとても心地よく感じていた。
特に女性が話す韓国語。当時は言葉としてではなく音として聞いていた韓国語だけど、とても綺麗な音だと思っていた。
私もこんなふうに喋りたい!
これが一番の理由だったかもしれない。
ソンウの帰国が韓国語を勉強すると思い立ったきっかけになったと思う。
でもそれはただのきっかけに過ぎず、それまでの環境が私を自然と韓国語へ導いていったような。
そう、大袈裟だけど私は韓国に行く運命だったんだ。
その時はまだ気づいていなかったけど、今となればそう思う。
その日から、周囲の友達(韓国人たち)を巻き込んでの韓国語の猛勉強が始まるのである…。
2001年12月1日のことだった。
つづく
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