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韓国に出会ったきっかけ③
さて、中学英語しか勉強していない私はホームステイ先について、ホストの言ってることがほとんど理解できずに困っていた…。
ドイツ人留学生はペラペラ喋れるようで、ホストと楽しそうに会話をしている。もちろん私は会話に入れない。ただ眺めるだけ。
そしてもう1人、韓国人留学生の男の子も困っているようだった。
ハハーン、この人も喋れないんだな。
学校が始まり、ステイ先にも少し慣れてきた頃…。
その韓国人留学生と話す機会があった。
お互い中学生英語の文法だけでギリギリ会話が成立。
私より1週間くらい前にきたことを教えてくれて、簡単な会話をした。
名前はジョンホというらしい。名前の発音が下手だったらしく、何度か言い直しされた。
ご飯が美味しくないよね、みたいな話もこっそりしたな。
そしてある日、夜ホストが出かけて不在の日があった。
夜ご飯がないから、キッチンでラーメン作るけど食べるか?と聞いてくれた。
それが辛ラーメンとの出会いです。
今でこそスーパーに韓国ラーメンが当たり前のように売っているけど、当時は韓国なんてそんなに身近な存在ではなかった。
「辛いのは大丈夫か」と聞かれて、「大好き」だと答えたけど、「本当に大丈夫かな、食べられるかな」ととっても心配そうにしている。
始めて食べた辛ラーメンは確かに辛かったけど、美味しい〜!と感動したのを覚えている。
その様子を見て彼もびっくりしていたなぁ。
そうして契約期間の1ヶ月が過ぎようとしていたある日。
ジョンホからこんなお誘いが。
「僕はこのホストの家を出て家を借りるんだけど、僕がそのオーナーになる。部屋が一部屋余っているから、こないかい?」
ちょうど次の引越し先をどうしようかと悩んでいたところだったのでなんとタイミングのいいお誘いなんだろう、と思ってありがたく受けることにした。
その引越し先が私にとって、かなり思い出深い場所となるのです。
④につづく。