韓国に出会ったきっかけ⑤
私より少し前に引越しをしていたジョンホとは、引越し先の最寄り駅で待ち合わせをしていた。
そして語学学校で出会った女の子、ジェニー。
韓国人は名前の発音が難しく、外国人がうまく発音してくれないことから、勝手に好きな英語名をつけていると聞いた。
ジェニーはステイ先の最寄り駅まできてくれることになっていた。
朝10時頃だったと思う。
ホストには拙い文章でお礼の手紙を渡してお別れ。
スーツケースひとつ持って最寄り駅へ行くと…。
ジェニー1人だけだと思っていたのに男の子も2人いる。
誰?
人が多い方がいいと思って、みたいなことを言われたけど、いやスーツケースひとつだから!!
何度スーツケースひとつしかないと言ったか。
私1人で大丈夫と言っているのに、しつこい韓国人と、わざわざきてもらうの悪いし、大袈裟にしたくない日本人の私。
若干の怒りも湧いてくるほど。
でもまぁ仕方ないし切り替えて。
さて、ステイ先はNorth Sydneyにあったのだけど、引越し先はちょっと離れたStrathfieldというところ。
1時間近くかかったかな、移動中どんな会話をしたかは全く覚えていない。
Stradhfield駅に到着するとジョンホが待ってくれていた。
というか私以外はみんな韓国人だからジョンホとジェニー達は勝手に挨拶していたと思う。
スーツケースを案内された部屋に置くだけ置いて、ジェニー達とランチをしに出かけた。というか連れて行かれた。
Strathfieldあたりは韓国人が多い町なのだということをその時知った。
そう言われると確かにアジア人が多い気がする。
適当にランチを食べたあと、何やら3人の様子がおかしいことに気づいた。
言葉はわからないけど、早くいえよ、みたいな雰囲気。
男の子の名前はMK(エムケー)こちらは英語名ではなくて、本名の頭文字をとったものらしい。
もぞもぞしていたMKは、語学学校で初日に私をみて一目惚れしたんだそうな。
私は初対面だと思っていたけど、ずっとみられていたらしい。
そして告白するタイミングを狙っていたらしい。
そして私と仲良くしているジェニーに引っ越すという情報を聞いて、ついてきたんだと。
もう1人の男の子は、応援係。
名前はブライアン。堀が深くて頬がこけてて、今だからいうけどここだけの話ちょっと苦手な顔だった。
MKはメガネをかけててうっすーーい今でいう塩顔?というのかな。
色白、一重、唇も薄い。特別格好よくもないけど、顔だけで即お断り!というほどでもなかった。ブライアンだったら申し訳ないけど即お断りだったと思う。
まぁそんな薄い塩顔の初対面の韓国人男性に突然告白されたのだけども、すぐじゃあ付き合いましょうなんて言えるわけもなく、何も知らないのでとりあえず友達から…ということでまとまった。
その日はそれで終わり、家まで送ってもらって解散。
⑥につづく