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初韓国滞在記⑤〜ソウルでの生活〜

外を歩き回ったら、ソウルのお宅へ帰る。その帰りにアヒョン駅前の路上で売ってるイチゴなどをよく買って帰った。

2月のソウルはそれはそれは寒くて、オンドルが効いた暖かい部屋に帰ると全身の筋肉が緩んでホッとする。

そしていつも夕飯に家庭料理を出してくれた。
食卓を囲んで韓国語が行き交う中、食事をする。全てが美味しかった。

ある日、お姉さんが、ご飯を一口だけ残している旦那さんに一言。
「一口だけ残すってなんなの!これくらい食べてしまってよ!」(意訳)
ということを言った。

その頃の私の韓国語能力といえば…日に日に上達はして言ってるものの、会話はまだ英語。英語8割、韓国語2割くらいかな。

なのに、さっきのお姉さんの言ってることがなぜか聞き取れて、他の家族と一緒にケラケラ笑っていた。

それを見たお姉さん、「聞き取れたの?なんて言ってるかわかったの?」
とびっくり。

他にも、「結婚相談所」という単語がなぜか聞き取れたことがあった。

そしてそのお姉さんがある日、「もしかしてゆゆゆはスパイなんじゃないの!?」と半分本気で聞いてきて、家族みんなに、「そうだそうだ、ほとんど理解してる、スパイだよ!」と言われた。
褒めてくれたのだと思うけど、あらぬスパイ容疑をかけられたことも。

とある日は、日韓共同制作ドラマ「friends」が放送されるということで、みんなで見た。

覚えていますか?ウォンビンと深田恭子主演のドラマ。調べたら日本では2002年2月4、5日、韓国では2002年2月15、16日に二夜連続放送されていました。

日韓ワールドカップの共催をきっかけに企画されたドラマだそう。思えばあの頃からやっと日本と韓国が歩み寄り始めたような気がする。

このドラマを韓国人家庭で見るのは、不思議な感覚だった。
その頃は韓国語まみれだったので久しぶりに聞いた日本語、久しぶりに見た日本人。内容は覚えていないけど、みんなであーだこーだ言いながら賑やかに韓国側の立場で見た記憶がある。

このように、暖かい韓国人家庭で、毎日楽しく過ごさせてもらった。初対面だったこの滞在先が、たった3週間でこんなに楽しくてホッとできる場所になるなんて。
ありがたい限りです。

初韓国滞在記⑥〜ジェブド〜へつづく

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