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秋の味覚

木々は色付き、空高く、鈴虫が響き、穂は実る――と、五感がよろこぶ季節、秋の到来。猛烈な夏の日差しを耐え抜いたご褒美に、心も体も豊かになれるとっておきの秋グルメを満喫しましょう。
今回は、全部食べたくなる秋が旬のグルメをご紹介します。

さんま / 岩手・和歌山

庭先に置かれた七輪を使って、炭火でさんまを焼く。そんな光景が脳裏に浮かんできたら、いよいよ秋の到来です。秋味覚の王者、さんま。
あの細身のボディから染み出る脂がたまらないですよね。香ばしい塩焼きにし、しょう油やレモン汁を少々たらせば、秋だけのごちそうのできあがり。ちなみに、柑橘(かんきつ)類の絞り汁をさんまにかける習慣は、関西方面に多いのだとか。カボス、スダチ、シークワーサー。
どれもさんまと相性バッチリです。おともにビールもお忘れなく♪

マツタケ / 長野

秋に圧倒的な存在感を放つのが、マツタケ。
希少価値ゆえ高級食材とあがめられていて、その香りといい味わいといい、秋のぜいたくにうってつけの逸品です。
旬は9~10月。アカマツ林に生えることが多く、長野県や岩手県、岡山県などが生産地として知られています。

きのこ / 岐阜・東京

秋を代表する食材として、きのこを真っ先に挙げる人も多いでしょう。エノキやしめじ、エリンギなど、昨今の技術開発によりスーパーで1年中販売されていますが、天然のきのこのなかには秋に旬を迎えるものも多く、先に挙げたマツタケもその一例。マイタケも1970年ごろまでは秋が旬の「まぼろしのきのこ」と呼ばれていました。スープ、リゾット、炊き込みご飯……。秋に特に食べたくなるメニューには必ずと言ってよいほどきのこが登場し、私たちを楽しませてくれます。派手さはなくとも外せない、きのこを思う存分召し上がれ。

この時期だけのお楽しみ、岐阜県の「きのこ列車」は、地元で採れたきのこをメインにした料理を車内で堪能できる特別な企画列車。深まる山の紅葉を愛でつつ秋の美食に舌鼓なんて、これぞ幸せの極み! 運行は9月から11月末まで。公式サイトで事前予約ができるので、チェックしてみて。

栗(くり) / 茨城

秋スイーツの本命といえば、栗(くり)ではないでしょうか? そんな栗の栽培面積、生産量とも日本一を誇るのが茨城県です。茨城の栗は実が大きく味がよいと、全国の有名和洋菓子店も大絶賛。
そのため、茨城県には秋の味覚の代表格 栗を楽しめるスイーツがたくさんあるんです!

イチオシは石切山脈に店を構える「U-A cafeモンブラン」。笠間産の栗ペーストをふんだんに使った「モンブラン」が話題で、その豪快なフォルムが特徴です。石うすでひいた味わい深いコーヒーもあわせてどうぞ♪

ブドウ / 山梨

こっくりとした濃い紫色がいかにも秋らしいブドウ。フルーツ王国と名高い山梨県は、ブドウ生産量日本一。デラウェアや巨峰、ピオーネなど、旬の時期が異なるたくさんの種類が栽培されていて、長くブドウと過ごせるのもうれしいですね。甲州市の勝沼エリアでは、ブドウ収穫のよろこびを分かち合い、自然の恵みに感謝する「甲州市かつぬまぶどうまつり」を毎年10月の第1土曜日に開催。ワインやジュースの無料サービスのほか、さまざまな飲食ブースも展開されます。また、鳥居焼きや花火なども見られ、秋の夜長まで楽しめること間違いなし♪

ブドウと言えばワイン! 毎年、ボジョレヌーヴォー解禁のニュースを聞くたびにテンションが上がります。山梨県は日本におけるワイン発祥の地。
ワイナリーも点在していて、ワイナリーツアーが人気です。
ブドウ畑を散策したり、施設内を見学したり。ツアーを巡ればワインが一層好きになるはず。さらに、「シャトーメルシャン勝沼ワイナリー」での、広大な自然をのぞみながらのテイスティングは、その美酒の味わいと重なり合って、心に深く刻まれることでしょう。

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