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賃貸業者が語る持ち家か賃貸か②

持ち家と賃貸の比較を少し具体的に掘り下げてみます。

同じ月の予算で賃貸物件と持ち家を比較すると、持ち家の方がグレードが高く、建物面積は20%以上広い部屋に住めることが多いです。

これは前投稿の通り、貸主の利益がないからです。

参考ですが、金利1%、30年で住宅ローンを組んだ場合、借入1000万円あたり約3万円の返済です。例えば15万/月の返済の場合、4500万円の物件を買える計算です。厳密には固定資産税の支払い、火災保険の加入、住宅ローン控除、長期の修繕の積立があるので、持ち家は貸家より月1万円ぐらい余計にかかる可能性があります。

稀に相場より圧倒的に安い賃貸物件も存在しますが、そんな物件を探すのは大変です。それなら格安(金額ではなく相場より安いという意味)で買える不動産を探した方が結果として大きな金額を得します。

例えば1年間賃貸物件を探し続けると、20万の家賃の物件を運よく15万(相場の25%引)で借りれるかもしれません。仮に持ち家探しで同じだけ努力をすれば、5000万の物件を4000万(相場の20%引)で買える可能性は十分あります。

持ち家は金額が大きい分、立地・近隣環境・建物などに問題が発生した場合の大きな金銭的損失を負うリスクはあります。
一方で勉強した上で持ち家を頑張って探せば、大きなリターンを得れる可能性が高いのも事実です。
リスクとリターンを天秤にかけると、経験上リターンが圧倒的に大きいと思います。

もし、これを読んで持ち家探しをする気になった方がいれば、購入予定の持ち家の予想売却価格(即時、5年後、10年後)を調べましょう。
これらは中古物件の情報から推測可能ですし、近隣の不動産業者に聞くのもよいでしょう。また売却価格を調べる過程で、不動産の知識が深まり購入時の物件のチェックポイントを深く理解することにもつながります。
もし自分の知識や調査だけで不安であれば、インスペクションや不動産鑑定士などを頼るのもよいです。
販売主や仲介業者の話だけを鵜呑みにして買うことだけは避けましょう。

業者が妙に熱心に営業してくる物件は売り難い理由がある(相場より高い、問題があるなど)ことが多いのでご注意を。


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