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賃貸業者が語る持ち家か賃貸か④住宅ローン(2)

持ち家か賃貸かと若干ズレますが、持ち家を投資物としてとらえた場合、本質的に似ていると思う例を紹介します。
それは太陽光発電(その他、風力なども含む)です。

太陽光発電などの再エネ発電は国の施策として、各種優遇(税制、低金利融資、補助金、FITによる販売金額の固定)を与えることで事業者が利益を確保しやすい構造になっています。
事業者の利益をだれが支払っているかというと、表面的には大手発電事業者(東京電力、関西電力など)ですが、実態としては再エネ賦課金として電気の利用者全員で支払っています。

ここで話を持ち家に戻します。
自分か貸家業になったと考えてください。
持ち家探しを自分自身に貸すための賃貸用不動産探し(購入)と考えてみてください。低金利、税制優遇(住宅ローン控除)なので、事業運営として非常に有利な条件がそろっていると思いませんか?

持ち家を資産性のある消費財とだけ捉えるより、持ち家は貸家事業を営める資産と捉えることで、購入時の心理的ハードルを下げつつ、購入時により厳しい目線で物件を選ぶことができると思います。

最後に再エネ発電は各種優遇を再エネ賦課金として広く集金しているように、持ち家に対する優遇も今後何らかの形で集金することになると思います。優遇の内容的に再エネ賦課金のように分かりやすい集金集金方法にならず、増税や公共サービスの低下という形で現れることになるでしょう。

どちらにしてもツケを払うことになるのであれば、なんとなく賃貸に住み続けるより、国から与えられた有利なカードを行使し、持ち家という資産を入手した方が納得感が高く経済的にも豊かになる可能性が高いと思います。

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