はじめての最後#16

明日は彼との約束の日だ。
今回は無事に会えるのだろうか。
生理が予定より早めに到着した。
「……..」
生理がちゃんと定期的に来ていると言うと
まだ来てていいねと言われる歳になった私だが。
わざわざ今日来なくていいじゃん、と悪態つきたくなる日もある。予定より早いだろ。

という訳で
元々セックスの期待はできない明日の予定だったけど、確実にそっちの線は消えた。
だから明日はハロウィンを楽しむことにする。
予定通り会えるかも不安な中
🦖の全身着ぐるみをポチった。
これを着て行くしかない。
🦖を身に纏えば、現れた彼に躊躇なく抱きついて
「おかえり！」って大きな声で言えそう。
ドン引きされて嫌われたら…
それは仕方ない。
クタクタの彼を、ちょっぴりでも元気づけることができたらいい。
より一層のクタクタを与えてしまったらごめんだな。

いちばん悲しいのは…
ハロウィンで浮かれた街で、約束が無くなった🦖がひとりでポツンと立ち尽くす姿。
どうかそれだけはありませんように。

昨日彼をYouTubeで見つけた。
写真じゃなくて、動画の彼を見てしまった。
胸のキュンが止まらねえぜ。
不思議だ。
まるで自分が実際に見た景色のように、彼の動画の姿が今朝の私の脳裏に焼き付いている。
その姿と、私の上で果てた顔を交互に思い出してしまう私は変態だと思う。

今日もだいすきだ。