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悪態のひとりごと

荒んでいる。
何がどう、と決定的なことがあったわけではなく、何なら更年期か?!と思うくらい。まあそれはなくても、複合的な理由です。
通行人や電車で、会社で、口には出さなくても「は?」「何してんの」「莫迦じゃないの」が出てきてしまうくらいイラつくのはさすがによくない。持ち直したい。
給料日前だけど、どうにもおさまらずに、帰りに絶対どこかに寄ろう、と心に決める。

やっぱりやさぐれているからかしら。
候補に思い浮かんだのは、全部女性が店主か、客対応をするお店。

・お酒が濃ゆいマッマのところ(ごはん美味しい、ヘルシー、でもお酒で会計稼ぐにはたくさん飲まないと)
・大好きな担々麺のある町中華(ここのマッマも優しくて明るくて素敵だけど、酒ではなく夜ごはんって感じだから時間にして短いし、気が晴れるとこまでいくかしら)
・スナック(歩いていくには遠い、暑い。あと逆に早めに切り上げられるか自信ない)

ダメ元でひよちゃんに連絡してみたら、スナックにしよう、と。
翌日も仕事なんだから22時に帰ろうね、と言い合って、結局23時。誤差の範囲内です。
飲んでいて愚痴なんかしない。
お稽古のこと、お客さんたちはゴルフ人口高めなのでその話を聞いたり、お喋り。何か具体的なことがあったわけじゃないし、その【いろいろ】は説明が難しく長くなるし面白くないし、そのほうが気が晴れる。

先に挙げたように、マッマのいるお店を選んだ通り、接客業の、飲食店のマッマってすごいよね…!と最近すごく思う。
褒めてくれるし、話を聞いてくれるし、こちらの話したこと覚えていてくれるし、マッマ側も自己開示してくれるし、突っ込んでくれるし、ブレない。
まあ気分屋のマッマもいるとは聞くけど。
少なくとも私が出入りするお店はみんなそうだ。だから荒んだときにふわっと優しくされたくて、会いたくなってしまう。
とはいえ、飲み屋のマッマなので、少なくとも「お母さん」タイプではない。
気風のいい、あるいはかっこいい、サバサバした、それでいて女性性が強い人が多い。

私は、脳内や、家で一人でいるときに悪態吐き始めたら、荒れているとわかるように、気分屋だし、文字通り日々「自分のご機嫌を取って」生きている。彼女たちもそうなのかもしれないけど、なんて安定感と自信なんだろう、と卑小さにたまに落ち込む。
自分のご機嫌を取るどころじゃない、自分に、媚びている。

今回荒れているのも、いろいろあるけどまだまだ社内では新参者だから、何か起きてもひたすら腰を低くして、凪いでいることにたまに耐えられなくなった、そのタイミングでもあったし。

私もいい歳の大人だし、そうなりたいなー。せめて年下の女の子たちからは、マッマ的存在になりたい。道のりは険しいけども。


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