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短編小説「スマホ依存症の電車」

(430文字 読了まで約1分)

 僕は電車に揺られてる。
もう当たり前の光景になったけど、スマホばかりみんな見てる。

 動画見たり、ゲームしたり、僕はそんなみんなを見てる。

 カップルでも、それぞれスマホを見てる。
スマホ依存症どころか、スマホしか見てないんじゃないか。
 僕はそう思う。

 スマホを見ることが悪いことじゃないんだけど、スマホが気になって仕方がないというのは、どうなんだろう。

 スマホの通知が気になるし、届いた声が気になるのもわかるけど、スマホばかり見てたら、たいせつな何かを見過ごしてしまうのではないか。

 スマホ依存症の悪いところだと思う。
周りが見えていないもの。

 僕はそう思ってる。

 僕はスマホは、本当に必要な時しか使わない。

 今、僕の前にはスカートが短めの可愛らしい女の子が電車に乗ってきた。

 僕はスマホを取り出した。僕がスマホを使わないといけない時がきた。
 仕方がない。スマホを使おう。

 スマホばかり見てるんじゃなくて、人を見ようよ。
そうすれば、いい獲物がやってくるからさ。

おしまい

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