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エッセイ風「どうやら私はアホなのだと薄々気づき出した」

(1,600文字 読了約3分)

 宇宙はどこまでも続いている。
淡々と宇宙はそこに存在している。

 私は書くことを続けている。
淡々と、それこそ、淡々と。

 どうしても、下書きで小説を書いているので、投稿がエッセイや日記ばかりになる。
 そういうものなのかな。

 気分の浮き沈みが出ないように、外部からの情報をシャットアウトすることも大事である、私には。

 なぜなら、他の方の記事を読んでいると楽しくなってきて、自分の小説が書けなくなる。
 そういう時間もいいのだが、決めたことは淡々と行いたいものであるから、記事を読んでウキウキした気分になると、ちょっと加わりたくなってしまう。

 ここが、淋しがり屋の所以なのかもしれない。

 おそらくだが、書くことに熱中できる人は、他の方の記事を読んでも、気分がそこまで高揚しない。さらには、その記事に加わろうなんてことなど考えない。
 だから、書き続けることができるのではないかと、勝手に分析している。

 書くことは自分と向き合うことであるため、インプットをすることは大事だが、そこまで深入りしてはいけないのだ。

 なぜこんな記事を投稿しているかというと、自分への戒めだからである。

 ついつい楽しくなって、無理やり入ってしまい、自滅する。
 自分でも、何してるんだか、と思いながらも性格というのは怖いもので、何度も何度も同じことをしてしまってる気がしている。


 どうやら、私はアホなのだと薄々気づき始めている。
「認めたくないものだな、アホさゆえの過ちを」と、シャア大佐はモビルスーツの中で、呟いたらしい。

 私はパイロットスーツを着ながら、大佐が言った言葉を繰り返していた。

 艦内に警報が鳴り響く。私の緊張がグッと高まった。

 宇宙に帰ってきた私の運はここまでかもしれない。
 思えば、ルウム戦役後、私は第二次降下作戦に従って、地球の重力に縛られつつも、なんとか戦い抜いてこられてきた。しかし、今回の相手は、白い悪魔だからだ。

 前日、私は報告書に目を通した。隅々まで、連邦の白い悪魔について、読み込んだ。
 読めば読むほど、勝てる気がしない。同じ人間だとは思えない。

 ニューヤークより貰った報告書では、モビルスーツで空中戦を行ったデータを見た。
 あの強烈な重力に逆らって、宇宙のようにモビルスーツを操縦するなんてことができるのか、私は目が点になった。

 想像して欲しい。
 高度数千メートルの上空で、ドップ(飛行機)相手に、縦横無尽に戦う姿を。
 もし、機体のバランスを少しでも崩せば、地上に落下してしまう恐怖を。
 スラスターは、背中にしか付いていない。その為、頭から落ちた場合、体勢を立て直すことが出来ないことを。

 それをガンダムのパイロットはいとも簡単にやってのけてしまう。

 私はパイロット乗りを止めれば良かった。
せっかく、地上でなんとか生き残ったというのに、宇宙へ帰ってすぐ戦いがあるとは。

 サイド3に帰って、推しのアイドル、ルナに会いたい。会って抱き寄せたら、すぐにでも連れ出して、ここサイド6で2人で暮らしたい。

 スクラップ工場ででも、どこででもいい。サイド6で働いて、貧乏だけれど、戦いのない平和な暮らしをしたい。
 出来れば、友人が改造していたビグロも完成させてやりたい。確か、今はソロモンに配属されていたと思うのだが。

 走馬灯のように私の頭の中を駆け巡った。

 しかし、もうどうすることも出来ない。敵前逃亡もまた、罰せられるのだ。
 私はヘルメットを被った。


 乗艦チベに搭載されている数あるリック・ドムの1つのコクピットに乗り込んだ。
 地上用のドムを宇宙用に改造した機体である。

 私の尊敬する青い巨星も、白い悪魔に、巨星だけではなく周りの衛星までも全て撃破されてしまった。
 私は、今すぐにでも、戦いを忘れたい。

「発信準備、オーケーか?」
 インカムから声が聞こえた。

 大丈夫なはずがない。むしろ、今すぐ逃げたい。
私は、頭の中でそう思いながら、言葉を返した。

「いつでもOKだ」



 私は何をやってるんだろう?と思うことはありませんか??

 パイロットは3分たたず、ガンダムに撃沈されます。宇宙の藻屑と消えるのですが、そういうものかもしれないな、人生は、とも思うのです。

 機動戦士ガンダムは、アムロが主役です。
そのため、アムロにやられてしまった人達のことを詳しくは書いていません。

 でも、彼らにも人生があったのです。
私は、そちらに思いを馳せる人間なので。

 お読みいただきありがとうございました。

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