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夢「メビウスの輪」

 電気毛布でぬくぬくで寝れたのだけど、起きてしまった。

 私の中でとても面白い夢だったので、書いておきたい。


 私は第1話「ガンダム大地に立つ」のガンダムに乗り込むところから、始まる。

 操作の仕方が全く分からない。すると、ザクに見つかって、簡単に破壊された。

 すると、またコクピットの中にいる。2回目の開始。
 さっきよりは、ガンダムを操縦することが出来たが、やっぱり簡単に撃破される。

 またコクピットからのやり直し。これを何度も続ける。しゃがむのは、どうすればできるのか。頭部バルカンはどうやって出すことができるのか。ビームサーベルの出し方は?
 これを何度もザクに撃破されながらも、少しずつ操縦に慣れてくる。

 そうすると、ようやく操縦桿を見なくても操作できるようになった。そうなると、コクピット内からの景色は、自分の人間としての体と一体化して、ぎこちないながらも、ガンダムを動かしてついにザクを撃破することができた。

 するとその瞬間、次のザクに発見され、あえなく撃沈した。そう言えば、コロニーに侵入してきたザクは1機ではなかったとその時、気づいた。

 次のザクに撃破された時、私は大きな昆虫の足を噛んだ。
なぜ、昆虫なのか分からないけれど、その足を噛み切った時に、ようやく長いこと何度も繰り返してきたガンダムから、降りることが出来て、私は起きてしまった。
 蜘蛛なのかもしれない。蜘蛛に捕まっていたのかもしれない。私の心の中で、何度も同じ光景を繰り返すことを、昆虫の足を噛み切って脱出したのかもしれない。

 夢の話なので、理由は無いとは思うが、実に興味深い夢だった。


 何度も繰り返すガンダムの操縦と、ザクと対峙した時の恐怖。
 そして、1機のザクを撃破して、次のザクに見つかり破壊されるも、巨大な昆虫の足を噛み切って、その連鎖を終わらせた。

 何か自分の中で、何度も何度も戦い続けていたのだが、それは大きな蜘蛛の巣の中にいて、そこからようやく脱出できた。そんな風に思った。

 やっぱり心の中で何かが変わる時、このジレンマとそこからの脱出の夢を見る。
 何が始まるのかは分からないが、一歩、私は捕らわれた心の外に出れたようなので、楽しみに過ごしてみよう。

 それにしても、ガンダムの操縦は滅茶苦茶に難しかった。
 あの機体を、初めて乗ってザク3機を撃破したアムロ・レイは、天才というより、何か人間ではないような気がしている。

 私の夢の中では、アニメじゃない。
かなり、リアルな内容であった。


 蜘蛛の足を噛み切って後味が悪いのだが、ようやく連鎖というメビウスの輪から抜け出せた。

 さて、この後に何が起きるのか、とても楽しみでもある。

 本当にそんな夢を僕は見たんだ。

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