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第32話 「自力陸路越境 第3章」 🇳🇮→🇨🇷 【後編】

「サン・ホセまではもう少しありそう。」

さて前回は、バイクタクシーに乗り、なんとかニカラグア🇳🇮とコスタリカ🇨🇷の国境まで到着。
しかし時刻は19:00

では続きをどうぞ。

もうヘトヘト。バイクタクシーと別れ、イミグレに向かった。もう夜なので、歩いて国境通過するやつなんか誰もいない。みんな車。
イミグレが見えた時はほんまにほっとした。なんなく、🇳🇮ニカラグアを出国。
また感想はどこかで書こうと思うけど、この国はあんま好きじゃなかったなぁ。まぁ、いい経験ではあった。

そして、場所はコスタリカ🇨🇷の入国ゲート。

税関職員「コスタリカ🇨🇷の次はどこ行くの?」
私「パナマ🇵🇦」
税関職員「チケット見せて」
私「いや、旅中なのでまだ取ってない」
税関職員「チケットないとスタンプ押せないよ」

終わったぁ。ホンマに終わったぁ。
最終バス発射まで残り5分(現在時刻19:25)。
5分で予約取れるわけない。
コスタリカ🇨🇷からパナマ🇵🇦行きのバスを探した。正直、どこの都市から行くかも分からんし、どこの都市に行くかも分からんけど、とりあえず取った。

そして、入国スタンプを貰えたのは19:50だった。
最悪や。絶対高いやろうけど、まだ近めな都市「リベリア」までで、UVER呼ぶしかないか、、、。と思うと、UVERが使えへん。おかしい、コスタリカ🇨🇷は使えるはずやのに。

もう1つの配車アプリも使えへん。
ガチで終わった。
この時間野良のタクシーもおらんし、絶対に国境付近におる両替マンたちさえ誰もおらん。
ほんまに心折れそうなった。

「今日の夜はここか...」

イミグレカウンターのところで夜を越そうかと思った。

しかし、
ここは24時で閉まるらしい。
さすがの鋼メンタルの僕も泣きそうになった。

でも、何とかしかないとほんまに真っ暗闇の中、超危険な国境で夜を越すことになる。
中米ニカラグアとコスタリカの国境で野宿?いやいやいや、有り得へんやろ。
なにか方法は、、、。

もうとにかくおる人に声を掛ける、それしか思いつかなかった。最悪税関職員に車乗せてもらう、そのくらいの覚悟で(覚悟のベクトル合ってんのか?笑)、声をかけることにした。

最後の力を振り絞って、数少ないこの時間に入国ゲートに来てる人に声を掛けまくった。

すると、超平和で優しそうな家族がなんと、さっき調べていた「リベリア」という都市まで車で行くとのこと。
車はもう満員で、荷物でいっぱいと。
しかし!お父さんが、試してみなよ!と言ってくれた。
ほんまに涙出てきた。
車に行き、荷物を一旦全部出して、1人分のスペースを作ってくれた。
もうえぐい。この家族には感謝しかない。

「わざわざ、スペースを作ってくれてる。」
「半泣き。」

さらに、パンとクッキーまで恵んでくれた。
朝から何も食べてなかったから、ほんまにもうまさに「恵み」に感じた。
この家族は、ニカラグア🇳🇮の「サン・ファン・デル・スール」に住んでいるらしく、3ヶ月の赤ちゃんを連れた初の旅行やったそう。

途中、交通事故で渋滞もあったが、なんとか「リベリア」に到着。
神のような家族に別れを告げ、ホステルに向かった。

「超優しいニカラグア在住のご家族」

いやホンマに疲れた。

余裕でメキシコ🇲🇽-グアテマラ🇬🇹間の国境のしんどさを超えた。
あんなん比じゃないぐらい心も体も疲れた。何にせよ、無事に到着して良かった。
いい経験やったかもしれんけど、流石にもうこんな経験したくない笑
「日本の皆に会う」という感情以外で、初めて日本に戻りたいと思った瞬間でした。

さて、いかがでしたでしょうか。
私は疲れました!!!!!
こんなキツい経験をして、また1つ強くなれた気がします。

次は、リベリア〜サンホセ編。
ではでは、Adiós!

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