心を亡くすと書いて「忙」となりますが
心を亡くすと書いて「忙」となりますが、人間「忙しい忙しい」と急いでいると、どうしても普段持ってる思いやりや気配りが欠けてしまいがちです
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頭の中は、自分とやらなければならないこと、行かなくてはならない場所とのことだけでいっぱいになったりしてしまいます
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ある平日の午後
駅前の広場を血相かえて走ってる女性が、突然何もないところで転びました
子供のように前のめりにズデーンと派手に
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(なんでこんな何もないところで転ぶの?)と言った訝しげな顔をしながら起き上がり、また走って駅に向かって行きました
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転んだのも当然
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彼女が転ぶ直前、コンクリ地面の中から黒い手が出てきて、邪魔をしたのです
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その黒い手は、彼女の前、つまりつま先の方に、手をグーに出して、彼女が転ぶようにしました
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そして彼女が転んだ途端、すっと地面の中に消えて行きました
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平日の人の少ない時間とはいえ、そこの駅前広場には数十人は人がいました
その中で、一瞬パッと目がいくことは目立つということです
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ただし「目立つ」と言っても、いろんなパターンがあります
この場合は、明らかに悪目立ちです
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その女性も普段はいわゆる「普通」の方なのだと思います
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けれど急いで走ってることで、本人の頭はカッカと忙しく、テンションがきゅうう〜と、視野を狭めるように上がっていきました
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自分では義務を務めてる、やるべきことをやってる、と言った「私は正しいことをしてる」と言った気持ちもあったかと思います
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でもそれは自分の都合のことばかり
そんなことばかり考えて急いでいたので、波動は下がっていってしまっていました
妖魔のような黒い手を引きつけるほどに
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心を亡くすと書いて「忙」となりますが、漢字ってホントによくできたもので、その通りだなぁと思います