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後付けの海外MBA

米国でMBAを受講してちょうど3か月になった。
ここで一旦、自分の想いや実際をつらつら書いていきたい。
自分は運よくサッカーでアメリカに格安留学できる方法を高校の時から知って、いざ本当に行きたくなったらサッカーを使って留学しようと考えていた。運よく弟もアメリカの大学に行っていたこともあり、コネもあって、今年5月に応募し、8月には渡米することができた。あれだけ移民に厳しい国に本当にこんなに上手いこと留学(しかも5年ビザ)できるなんて思ってもなかった。1000万近くかかるはずの学費も恥ずかしながら正直ほとんど払っていない。寮も食事もMBAも遠征もホテルもレストランも、一回もお金を払っていない。このお金はどこから来ているのか、正直わからない。自分は海外MBAを狙ってアメリカに来たわけでもなかった。ただ、単純にアメリカでの生活がしたかったから来た。20代の敏感な肌感覚でアメリカを感じたかった。欧州、アジア、豪州以外の地域で長期間住む経験が早くしたかったのだ。今流行りの「ワーホリ行きたい」に限りなく近い。一応大学は出ていたから運よく大学院のMBAコースに入れられただけ。はじめはアメリカのどこぞの短大とかに留学しようと思っていたほどだった。
NOTEで「海外MBA」と検索すると、コロンビア大学やハーバード大学のMBAの人とかが書いている記事が出てくる。彼ら彼女らは、一流の大学を卒業し、一流の企業で働き、お金を貯めて留学しているみたいだ。すごすぎる。彼らは実際にベンチャーやコンサルで働く中で、それでもスキルアップしたいという熱い想いがあって、遥々来ているのだろう。
海外MBAと国内MBAというものがあることが、やっと海外MBAに来てわかった。日本にもMBAというものがあるのか。なら特に変わらないとおもう。
会社を退職する旨をトンカツ屋さんで上司に報告すると、上司から「おめでとう!その若さで海外MBAホルダーになるのか!30代は無敵だな!」と言われて、ニコニコしてその場を終わらせた。何をおっしゃられているのか、全くわからなかったからだ。その何もわからない海外MBAという謎の呪文のおかげで、退職時には、まるで結婚式にもらうような綺麗な花束を手渡しされ17:10終礼時にそれとなくスピーチをこなし盛大に送り出していただくことができた。これがアメリカの短大に行きます!とかだったらまた話は違ってきただろう。海外MBAに救われた。ありがとう。
アメリカは特に日本と変わらないと思うのだけど、少し動画をとってお話をするとYouTubeで再生回数が稼げることに気付いた。アメリカ留学への需要があるからこその反響なのかもしれない。確かにホテルやレストランに無料で入れたり靴や服が無償で支給されたりするのは日本ではなかなかないから、反響は一定あるんだろうなとはおもう。
ふわふわした感じで来たアメリカで、ふわふわ動画を回しながら、ふわふわ3か月を過ごしてしまった。目的がふわふわしてしまっているのが今の課題だし、海外MBAを学ぶ意義とかもいまいち見いだせていない。
そんな中でも面白いと感じる科目はある。会計だ。つまりヒトモノカネのカネの部分。自分はこの文章からもわかっていただけるようにヒトを管理することには間違いなく向いていない。そして、モノを上手にマーケティングして、競争しよう!とかも、もともと興味がない。ただカネは違う。カネはヒトやモノに比べて、本当に正直だと思う。俺は"正直"が好き。決算発表の時期ってワクワクしちゃう。
カネは悪い、醜い、汚いと言う人がすこしはいるが、本当にそうだろうか。金ほど正直なものは、ないじゃないか。「ごめん!明日飲み会行けない!」って言われて、「なんで??」って聞いて、「金がないんだ、」って言われたら「あ、そっか」ってなるでしょう。
ってことなんだと思う。金があることが良いこととか、金がないことが悪いこととか、そういうことではなくて。金って正直だよね。ってことが素晴らしいとおもう。カネはある意味ではもちろんアートなんだとおもう。


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