「男女の友情」は傲慢かもしれないという話
「男女の友情は成り立つのか」という問題は、すでに議論されつくされるほど議論され、しかしいまだ結論の出ていない難問だ。
かくいう私も、その答えを出しあぐねている。
かつて、私は「男女の友情は成り立つ派」の人間だった。それはある種の実体験に基づいていた。いわゆる「親友」といえるような異性の友人が、私にもいたのだ。
大学二年生から三年生にかけて、ある出版社でインターンをしていた。
その会社には常に学生インターンが5,6人いて、取材のテープ起こしや原稿作成を行っていた。「ライティ