イスラエルの国鳥ヤツガシラ

2019-09-28 13.04のイメージ

建国60年を記念して、国民投票により、国鳥として抜擢されたヤツガシラという鳥です。イスラエルではその辺で普通に見つけることができます。(僕はなかなか出会いませんでしたが汗)30センチというと言い過ぎかもしれませんが、そんなに小さくもない鳥で、よく虫を探して草むらや公園で見かけることができます。

イスラエルにはコーシェルというユダヤ教の食事制限があります。この制限は正直人によって気にする人もいれば、全く気にしてない人も多くいます。、鱗のない魚、海老などの甲骨類、肉と牛乳混ぜちゃダメなど、厳格な人だと、野菜なども畑がユダヤ教徒の食べ物に相応しくなければそれもダメで、イスラエルのスーパーなどで売っている全ての商品はコーシェルマークといういわゆる宗教上のチェックが入った証のマークがついています。コカコーラまでマークがついています笑。うちの嫁はんは豚以外は食べます。本人は豚が可愛いという理由ですが、多くのイスラエル人が魚介類には抵抗はないのですが、豚はダメという人が多いです。ただロシア系の移民の方々は豚が主食なので、そういった方々のロシア系マーケットには普通に豚が売られています。コーシェルのルールから食べてはいけないとされている生き物は、体に良くない汚れた生き物というのが理由です。豚は特に汚れた生き物として存在しており、ペットで買うことも許されていないらしく、そこが嫁はんがイスラエルの一番許せない点だそうです笑。

そして、このヤツガシラも食べてはいけないコーシェルでない鳥です。汚れた鳥なのに国鳥?というのが僕にはとてもイスラエルらしいなと感じるところです。汚れてるっていうけど、可愛いし、嫌うのはかわいそうやん。っていうノリです。確かに虫を探して歩いている姿は可愛らしく、愛嬌のある顔だと思いますし、公園などでのんびりしていると、このヤツガシラがテクテク歩いているのを見ると、長閑な気分になります。このユダヤの教えと現代人の生活から受ける印象の違いは、なかなか面白いです。

昨日、イスラエルの新年を迎え、5781年というユダヤ教の新しい年に変わりました。古代から続く、ユダヤ教独自のルールや考え方も深く残っているものもあれば、新しく変わってきているものも多くあります。忘れた頃に宗教の聖地であるエルサレムに遊びに行くのですが、僕の住む地域との違いを目で見てわかります。エルサレムまでは車で1時間30ほどの距離で、着くと、国が違うかのように、建物や人もガラッと変わります。個人的には僕の住んでいるヘルツェリヤの方が好きですが、毎回エルサレムに行くと新しい発見があります。宗教と歴史をここまで色濃く残している街エルサレムは、僕のような無宗教の人間はかなり浮きます笑。

そんなユダヤ人の国、イスラエルで、このヤツガシラが国鳥に選ばれている事は、個人的には嬉しく思っており、イスラエル人の優しさが現れていると思います。基本、余計な一言が多く、思ったことをなんでも言ってしまう人が多いですが、妙な優しさを持った人が多くいると思います。嫁はんはイスラエル人はクソだよと言いますが、そうだよねーって同調すると、怒られます。なんでやねんとツッコミどころのたくさんあるイスラエルとイスラエル人は、テレビで見かける悪役な面もあるのとは思いますが、案外人情味のある方々が多いです。


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