元公邸料理人のイスラエルという国　その３

本日より、正式にロックダウンが再び始まりました。ルールは前回よりも緩めに感じ、今までのところ、コロコロと政府の規制も変わって、飲食店やショッピングに行けない以外、あまり日常の生活に差がないような感じです。今現在の僕たちの理解は、１km以内の行動範囲、ただ買い物にはどこでも行ける、ジョギングなどの運動であればその範囲以上でも問題ないということです。我が家は海まで１km内なので、散歩に出かける予定です。

今日はロシャシャナというユダヤ教の新年。本来でいうと、親戚一同が集まって、食べ物も日本でいう御節料理のような、一品一品に意味のある特別な料理を食べます。例えば、甘い一年になりますようにと林檎と蜂蜜を食べ、先頭を立って歩けるようにと、魚の頭を食べます。今年はコロナ感染拡大を防ぐために、この新年の家族の集まりに合わせて、規制に入った感じです。

我が家は昨年までは、嫁はんの実家で過ごしていたのですが、今年は移動範囲から断念。。嫁はんの一族はドイツ系のホロコーストから逃れた一族です。ですので他の家族と比べると親戚の数が比較的少ないのですが、そういってもユダヤ人。２０名くらいは簡単に集まってしまいます。ご近所さんの家はユダヤ新年の際は一度座ると、もう動けないくらい、家の中に５０名弱の家族が集まります。

ユダヤ教の新年や、祝日は僕たちが使っているカレンダーとは違い、太陰太陽暦という古代のカレンダーを使用しているので、毎年違う日に迎えることになります。ですので、『今年の新年いつなん？』『だいたいこの辺りやで』みたいな会話があります。今年はコロナの影響で、毎年の賑やかな新年ではなく、イスラエル生活初の静かな新年を迎えます。イスラエルに住んでいると、家族の絆はとても深く、僕自身も嫁はんの実家に行くのは大好きで、そういった集まりの際に嫁はんの家族とも仲良くなってきたので、今年は集まれないというのは複雑で、ちょっと書きながら淋しくなるほど。。

今日の14時から正式にロックダウンが始まったので、お昼に我が家で普段お世話になっている友人を小さなグループで招待して、バーベキューを楽しみました。別れ際に良いお年をという意味のシャナトバーっと挨拶して今年の新年を迎えることに。結局、ギリギリまで集まってましたが笑。