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【2024夏旅】 ベトナム・サパへ一人旅。コスパ&経験重視でセルフコーディネートする前に知りたかった3つのこと。

気がつけば、前回の欧州旅の投稿からあっという間に一年半。
今回は、ソロトラベルで訪れているベトナムSapaはCộng Cà Phêから、Sa Paへの旅を検討している方向けに(役立つかもしれない)Tipsをお届けしようと思います。
(余談ですが、旅先でまさかのiphone故障中。MapはもちろんGrabやバウチャーが記載されているgmailなど何もかも使えず。Wi-fi難民のため現地のカフェチェーン店にかなり助けられてます。安心感が半端ない。)


サパってどこにあるの?どんなところ?

ベトナム北部、中国との国境近くにあります。比較的涼しい場所にあるので現地でも避暑地として訪れる方も多いとのこと。
(ちょうど帰国した翌月号(2024年8月)のPOPEYEでも取り上げられており、今後訪問される方も増えるかな?https://popeyemagazine.jp/post-219559/

SaPaがあるのはベトナム北部

観光スポットとしてはFancipanCat cat villageが有名。ネットで調べると色々と情報は出て来ますが、個人的に訪問前に参考にしたサイトリンクを一部下記に貼っておきます。
この記事では実際の経験からSaPa旅をセルフでトータルコーディネートする際に、事前に知りたかったことを中心にお伝えします。

旅行者のためのサパ旅程
東南アジア屈指の秘境「サパ」インドシナ山脈に住まうベトナム山岳民族の世界。その歴史と魅力を解説します。
Sapa for sustainable travellers
Experience the Cultural Marvels: A Guide To Sapa’s Ethical And Sustainable Tourism Options
TOPAS ECOLODGE

サパを訪れる際に準備しておきたいこと

いざSa Paへ行くぞ!と決めてから私が主に気になったこと、さらにその中でも中々情報がないなーと思ったのは下記の3つ(とおまけ)。

  • 1【現地までの交通手段】HanoiからSa Paまでどうやって辿り着く?

  • 2【宿泊場所】どこに泊まる?

  • 3【現地での移動】現地での移動どうする?

  • おまけ【現地での情報取得】esimで現地での電波大丈夫?

1【Hanoi⇄Sa Pa間の交通手段】HanoiからSa Paまでどうやって辿り着く?

ここでは、Hanoi中心地⇄Sa Pa間のルートのみにフォーカスしています。
※Hanoiのノイバイ空港からサパまで直結もあるみたい!

ネット上の情報を参考に、「コスパ」×「衛生面」×「治安面」×「経験」という4つを判断軸に検討した結果、個人的には夜行バスか寝台列車の2択が最終候補として残りました。

  • コスパ(そもそも夜発→朝着の行き帰りだと2泊分の宿代が浮くので、夜行か寝台がいい。)

  • 衛生面(滞りなく睡眠できる程度の綺麗さではあって欲しい。)

  • 治安面(発着場所があまりにも都心から離れており、当日まで発着場所までの移動手段も確保できるか不明、どんな場所か想像出来ないのは不安。ちなみに、小さめのキャリーケース1つとリュックを持った身長150cm女性の体験談です。)

  • 経験(ここでしか出来なさそうなことには投資する。)

結論、行き帰りで違う行き方にしようと今回は
行き(Hanoi→Sa Pa):夜行バス(Sapa Express
帰り(Sa pa→Hanoi):寝台列車(Laman Express)
で旅程を組みました。

実際に体験してみて、おすすめ度は以下の通り(完全に主観です)。
乗降する前後の移動に関する情報が気になるなと思ってたのと、到着後にキャリーケースどうする問題は事前に想像出来てなかった盲点だったので後ほど共有します。

行き帰りの交通手段:それぞれの判断軸に対しての結果

行き:夜行バス(Sapa Express)の感想

HanoiからSa Paまでの夜行バスの感想

今回宿泊先にサパの中心地から30分ほど離れたファームステイを選んでいた私にとって、到着後にキャリーケースをどうするかが街を身軽に巡る上でのハードルに。
機内持ち込みサイズではあるものの、チェックインの13:00まで半日スーツケースを持ちながら整備されていないであろう道を歩き続けるのはしんどい&あまりにも早朝到着でチェックインまでカフェなどで時間を潰すのももったいないなと思い、結局現地の半日ツアー(20ドル/1名)に申し込みました(手続きは前日中にHanoiのGOLDEN MOON HOTELで)。バスの到着場所まで迎えに来てくれる&荷物預かりもしてくれるという点が最大の決め手。

ツアー開始は9:00くらい、丁度土曜日ということでサパ市場へ向かいローカルな朝食を食べ、ベトナム原産の桃やサパ名産の蜜茶などのお土産も購入出来て、よかったなと思います。
(ツアー内容はCat Cat村への往復トレッキングだったのですが、Cat Cat村自体はかなり観光地化され過ぎていて、割と各国巡ってるよー、観光地はもういいかなーという方にはそこまでお勧めはしないです。 今回のツアー参加の一番の目的は、とりあえず荷物預けて動きやすい身になることだったので許容!)

サパ市場:大体kg単位で販売されている
お願いして数種をミックスしてg単位で購入
サパ市場:7月が旬真っ盛りのベトナムの桃などを朝のおやつに

帰り:寝台列車(Laman Express)の感想

Sa PaからHanoiまでの寝台列車の感想

乗ってしまえば、かなり快適。寝心地も夜行バスよりも寝台列車の方が断然良く、さらにベッドの上には私の名前とフリーWi-Fiのパスワードが記載されたサンクスレター、そしてペットボトルのお水、バナナとペプシがフリーで用意されていました。顧客体験的に、とても好印象。
(ただ、同様にLaman Expressで予約したという同ブロックで一緒になったアルゼンチンの他の3名の方には付いてなかったみたいでした。謎。)

寝台列車Laman Expressの車内

懸念すべき点としては、乗車までの移動について本当にサパからラオカイ駅まで時間通りに着けるのか?ラオカイ駅のどこで待つか?

ラオカイ駅まで、私は今回ローカルバスを利用しました。なんてったって破格の240円。サパ市場あたりでも乗り降りは出来るようなのですが、割と混むので始発のサパ教会前で乗って座席確保するのがお勧めです。

Sa Paの中心地の地図
左下の赤い星がサパ教会前:始発の場所
右上の赤い星がサパ市場:始発乗車がお勧め

※ちなみに、Sa Pa→Lao Chaiのローカルバスの乗り方に関してはこちらの記事を事前に参考にさせていただきつつ、現地の運転手さんにも前日中に最終便の時間を確認。

Lao Chai駅周辺は割と飲食店はあるものの、これといって行きたいお店もなく。Laman Expressの利用者は駅前のレストランで待たせてもらえるのですがメニューはピザやパスタだったので、わざわざここで食べなくてもなーと思い、私はサパで軽く早めの夕飯を済ませてから、Lao Chai駅では時間潰しがてらChèを求めて川を渡りました。

Lao Chai駅前から川を渡るには迂回する必要がある

寝台列車の予約は下記のサイトから事前にネット上で済ませていて、乗車のインストラクションや乗り場の詳細などもメールで届きました。

日中移動でタイパ重視の方はバスの方がいいかもしれませんが、個人的には行き帰りどちらか寝台列車を試すのも経験としていいなと思います。

ちなみに、事前にHanoi⇄Sa Pa間の移動を検討する際は現地在住の方のブログをかなり参考にさせていただいたので、こちらもリンク貼っておきます!


2【宿泊場所】どこに泊まる?

これはもう、前後の旅程や目的、趣向次第ではあると思います。
私はどうしても自然豊かなところに拠点を置きたい、なるべく現地の農産物を使った家庭料理のような素材そのままの食事が食べたい、と思っていたので今回はファームステイを選びました。

滞在した場所はSAPA Farmstay。とっても素敵な場所でした。
夜はオーナーのファミリーや他のゲストと一緒に食卓を囲み、食卓にはホストファミリーが育てている野菜を存分に使用した料理の数々。ゲストの一人がヴィーガンだったようで、食の趣向も考慮された(しかも絶品!)食事に舌鼓を打ち、現地の言葉で杯を交わし、旅のハイライトになること間違いなしです。

夜の食卓と、彩鮮やかなベトナム家庭料理の数々
ヴィーガン仕様の椎茸の揚げ春巻き

ゲストルームも綺麗にされていて、インテリアにもセンスを感じます。ベランダからは、開けた棚田と山の景色が望め、朝や夕方が特に最高です。
ゲストルームは3つほど、他のゲストと共用ですがプライベートプールもついています。(iphone故障で写真が消えてしまったので、、、雰囲気はHPご覧ください。)

”cozy”な空間で何をするでもなく外を眺める時間、ベランダでの読書、お母さんが「夕飯よー」と起こしに来てくれるまでの夕方のうたた寝、朝一で甥っ子さん達が作ってくれたオムレツと果実100%のスイカジュース。全てがアットホームで心地よい滞在でした。

朝食はオムレツと”パンケーキ”(実態は、クレープのようなものだった)が選べる
フルーツにヨーグルト、オーツ麦、スイカジュースと紅茶

私が一緒になったゲストはベルギーからの3人のお子様連れのファミリーとオーストラリアからのカップル、そしてシンガポールからの幼児連れのファミリー。お互いにこの場所を選んでいるというだけあって、それぞれ言語や国、文化などバックグラウンドは違えど魅力を感じるモノやコトへの感覚には共通する部分があり、彼らとの会話もとても楽しかったです。お子たちも、言葉は通ずともすぐに仲良くなって隠れんぼしたりと、楽しそうでした。

3【現地での移動】現地での移動どうする?

次に気になったのは、現地に到着してからどうやって移動をするか?前述の通り、ツアー参加前後や中は運転手や現地ガイドの方の送迎があるので問題ないのですが、それ以外の移動をどうするか。判断基準は、コスパ。

私は宿泊先の送迎タクシーやGrabとの運賃を比較した上で、現地のバイクタクシーを利用しました。さらに言うと、初回ライドがとても安心&安全だったので、数日間Sa Pa周辺に滞在予定で街の中心地から少し離れた場所へも移動する可能性があることをお伝えし、連絡先を聞いた上で数日間”プライベートガイド兼運転手”をお願いしました。時間変更や待ち合わせ場所の調整にも柔軟に対応していただき、さらにはローカルなランチ事情も教えていただき、ソロ旅の醍醐味である現地の方との交流も深まるので、交渉が苦じゃない方にとってはお勧めです。
(※気をつけるべきポイントとしては、あらかじめGrabなどで移動距離に対する価格の相場感を身につけて交渉、乗車前に価格は必ず双方で合意しておくこと。そうすることで、現地の運転手さんにお願いする際も「過剰にぼったくろうとしてるでしょー、私この価格ってさっき他の人に聞いたよ笑」「へへ、ごめん。じゃあこの価格でいいよ」と割とスムーズに希望通りに応えてくれました。)

ちなみに、送迎タクシーは基本四輪車両でバイクより割高になりがちです。機内持ち込み可能なキャリーケース1つくらいなら、バイクに乗せてくれます。
Grabは安価なのですがどうにも郊外から街の中心地に戻る際にバイクがいない可能性が高いリスクがあるかなと。なので、尚更連絡先交換しておいて、「また明日この時間に同じ場所に迎えに来て欲しいの」と伝えられる”数日間プライベートタクシー”を現地で見つけるのは柔軟に動けていいなと思います。

SaPaの中心地にはタクシーが多くいるのでGrabでもつかまりやすいが、
郊外から街中に出る際にはタクシーがいない可能性がある

おまけ【現地での情報取得】esimで現地での電波大丈夫?

最後にちょっとしたおまけ。
私は今回のベトナム旅ではGIGAGOという現地ベトナムの大手通信キャリアが提供するプリペイドeSIMを利用しました(7GB/8日間)。初めて海外のeSIMを利用するということもあり、渡航前はこれで現地行って電波繋がらなかったらどうしようとかなり不安だったのですが、結果SaPaでも問題なく電波繋がりました。

ちなみに、eSIMの比較については一番フラットそうな、こちらの記事を参考にさせていただきました。到着後、アクティベートに多少手間取ったものの結果割とすぐに繋がり、問い合わせにも迅速丁寧に対応していただけたのでGIGAGOブランドに対しては好印象です。
(eSIM初心者の方がもしいれば、、、日本国内でやっておくべきこと・現地到着後にやることが明確に分かれているので、当たり前ですが事前にきちんとインストラクションみておくの大事だなーと思いました笑)

最後に。サパを訪れたきっかけと目的。訪問してみての感想。

最後に、そもそも私がSa Paを訪れたきっかけは記事にも書いた1年前の欧州旅。フランスのStrasbourgで出会ったタイ料理屋さんChili Thaï Lannaで食べたVegan bún bò namが絶品すぎて忘れられず。その後日本でもベトナム料理屋さんを巡り、自分で再現を試みたり、ベトナム人の先生が主催する料理教室に参加したりとあの味を探し求めていたのですが、美味しいものの”これ!”という味には出会えず。(ちなみに、ボブン自体はフランス生まれらしい。)そうこう研究を重ねているうちに、益々現地の味が恋しくなり、旅立った次第です。

個人的には南部の甘い味付けよりも北部のさっぱりかつ、どちらかというと塩味の味付けの方が好みなので渡航するならHanoi一択。Hanoi自体は3度目になるので、どうせだったらもう少し遠くへ足を伸ばしたい、そういえば北部のベトナムお茶カルチャーが気になると思いGoogleMapを眺めていたところ、Sa Paという地名に辿り着きました。

結果、今回の旅の目的だった”自然に身を沈める””異国の食べたことのない料理を食べる””特産の農作物を使った家庭の味を堪能する”という3つ全てをSaPaは見事に叶えてくれました。

正直、Sa Paの中心部やCat Cat村は想像以上に観光地化されていてツーリズムで成り立つ資本主義を強く感じました。ハイデガーはなぜ旅行しなかったのか、旅行の本質性と経験(私が学生時代とても影響を受けた論文)に考え巡らせつつ、やっぱり現地の日常を垣間見て、少しでも近づいて体感したいと思ってしまう私としては郊外のファームステイを選んだのが功を奏したなと思います。

他にも、サステナブルツーリズム系だとTOPAS ECOLODGE、ラグジュアリー系だとHOTEL DE LA COUPOLEベトナム・サパに建つ、雲の中のホテル「ホテル ドゥ ラ クーポール」)など選択肢は多様にあると思います。
今回はあくまでもn=1の私の主観での経験を綴ったまでではありますが、もし、同じような旅にご興味がある方、そうでない方にとってもご自身の目的に合わせてコーディネートをする上で少しでも参考になれば幸いです。


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