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ミニマリストのススメ
この記事はこんな内容です。
✔︎ ミニマリスト歴6年の僕がモノを手放したことで「生きづらさ」が和らいだ理由を、人間の脳の話と僕の経験を織り交ぜて解説します
こんにちは。りおです。
今日はミニマリストについて記事を書きました。
この記事は、ミニマリストに興味を持つ人やADHDを抱えている人に読んでいただきたい記事です。
「捨て方のコツ」などは多くの人がSNSで公開していますので、ここでは「私がミニマリストをオススメする理由」にフォーカスして紹介してきたいと思います。
ミニマリストという言葉もかなり浸透してきたと思います。知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。ミニマリストとは「物を持たない暮らしをする人」や「最小限の物で生活する人」のことをいいます。
日本では2010年くらいから流行り始め、2010年代半ばにピークを迎えました。その頃には本屋に行くとミニマリストに関する本のコーナーがある程でした。
佐々木典士さんの「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」やミニマリストしぶさんの「手ぶらで生きる。」などが有名ですよね。
1.なぜ「ミニマリスト」なのか
本題に入りましょう。
私がミニマリストをみなさんにオススメする最大の理由、それは「心がスッキリする」からです。
よくミニマリストのメリットとして「部屋がスッキリする」「自分の好きな物に囲まれるからQOLが上がる」「部屋の掃除が楽」。しかし、何より私が良いと感じたメリットは、この「身軽になることで心が楽になる」ということでした。
ここで一つ例を挙げましょう。
あなたはまだ学生で、テストを翌日に控えた夜だとします。追い込みをかけるために自室に籠り勉強に励みます。しかし、机の上がスマホや漫画や飲みかけの飲み物など関係ない物でごちゃごちゃだったとしましょう。
いくら集中しよう努力しても気が散ってしまい集中できないのではないでしょうか。
「注意資源」という考え方があります。
「私たちの注意力には限りがある」という考え方です。PCで複数のソフトウェアを同時に稼働させているとメモリがいっぱいになるのと同様で、人間も同時に注意を向けられるパワーには限りがあります。
そのため、同時に多くの物に注意を向けようとすると頭の回転が遅くなります。ワーキングメモリと似ていますよね。
これと同じことが「自分の部屋」でも起こっています。部屋に物が多いと、注意資源を奪われています。
「いやいや、物がその場に置いてあるだけでは、ただの『風景』だし、別に注意を向けているわけでないからそんなに変わらないよね」とお思いかもしれません。
でも、実は自分の気づかないうちに注意資源を奪われているのです。視界に入っているだけで無意識に奪われています。さらに言えば、自分の視界に入っていなくても体の近くにあるだけで注意を持っていかれています。
ホテルの部屋をイメージしてみてください。余計な物がなく片付いていて居心地が良いですよね。
注意資源の容量は人によって異なります。多い人もいれば少ない人もいます。RPGのMPみたいな物でしょうか。
一般的に発達障害の人はこの注意資源が定型発達と比較して少ないと言われています。仕事で多くのタスクが降りかかると頭がいっぱいになってしまい苦労されている方も多いと思います。
だから、発達障害を抱えている方には、物を減らすことをオススメします。物を減らすことで、余計な物に注意を奪われることがなくなるため、頭がスッキリします。
そして、自分の本当にやりたいこと・やらなければならないことに集中できるようになります。
驚くべきことですが、実は睡眠に関係しているようで、部屋が物に溢れていて乱雑だと、睡眠の質も落ちるようです。睡眠中も外敵に襲われるかもしれないという原始時代の名残で、寝ている間も人間の注意機能が働いています。部屋に物が少なく片付いていると深い眠りも実現できるようです。
2.私の経験
私がミニマリストになったきっかけは、浪費癖を治そうとしたことです。
収入が上がるとその分お金を使ってしまう傾向があり、加えて収集癖も相俟って、不要な物の購入が耐えませんでした。
物を減らそうと努力するうちに、買い物の際に「本当に必要かどうか」をよく吟味するようになり、次第に浪費癖が治っていきました。
そして副次的な効果も現れました。部屋から物が減ってくると心が軽くなってきたのです。注意力散漫で注意を切り替えたり多くのことに注意を向けることの苦手な私は、とりわけ注意資源が少ないタイプの人間のようでした。
そのため、物を減らすことで部屋の居心地が非常に良くなりました。そして、驚くことに部屋にいない時でも心が楽になりました。
所有という行為には、「壊れたらどのように修復するか」「捨てる時にどうするか」というメンテナンスや処分の問題などもセットになっています。そのため、家に物があるだけで、自分が家にいない間でも、心配事として付きまとってくるわけです。
これが私の経験です。一度心が楽になると、もう物の多い生活に戻れません。こうしてミニマリストになってから、数年間、私の部屋はすっきりした状態が保たれていました。
3.最後に
今回は注意資源という観点からお話しましたが、発達障害の方にとってそれ以外の点でもミニマリストになるメリットは多いと思います。
例えば、整理整頓がニガテであれば、物を減らすことで整理整頓する負担が無くなる、と思います。探し物がニガテな人にとっては、部屋の物が減るので探し物が楽になります。
自己紹介の記事でも書きましたが、私はアスペルガー症候群の気質がありこだわりが強いため、楽しみながら物を減らすことができました。もちろん、物を捨てることに躊躇する気持ちもわかりますし、物が少ないと心配になる方もいると思います。私なりの「物を減らすコツ」についてもいつか書いていきたいと思います。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。少しでも参考にしていただければ嬉しいです。
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