【Animist研修記録】 カービィのバレ消し
こんにちは、Animist 研修生の Kasubuchi Rioです。日々、コマ撮りアニメの編集の勉強をしています。
今回は、研修の一環として Animist の 篠𠩤健太さんからこちらのコマ撮りアニメ『星のカービィ』のアニメーション素材を頂きまして、バレ消しの練習をしてみました。
まず、バレ消しとは何か簡単に説明しますと、撮影の時に映ってしまった不要なものをデジタルで消すことです。コマ撮りアニメでは、タンク という撮影時に人形を支える時に使う道具を使うことがあるのですが、今回は画面内に映ってしまったタンクを消していきます。
こちらの動画はバレ消し前のカービィの動画です。
カービィ1匹につき、ひとつのタンクが使われていて合計3つのタンクが使われています。それらを After Effects というソフトで消していきます。
After Effects にアニメーション素材と『カラブタイ』を読み込ませて、バレ消しをしていきます。『カラブタイ』とは、フィギュアなど動かすものが置いていない、いわゆる背景のみのことです。
素材を読み込みんだらレイヤーのところに、上に撮影したアニメーション素材、下にカラブタイを置きます。
アニメーションの素材レイヤーを、マスクの加算モードでカービィたちと、その影をそれぞれ大雑把にパスで囲んで抜いていきます。その時、影だけではなく机に反射したカービィたちも抜いていかなければなりません。一コマ一コマ全てのコマをマスクで切り抜いていきます。182枚ほどありました。
切り抜いてもまだ終わりではありません。大雑把にフィギュアの周りを切り抜いたので、ほんの少しタンクのリグの部分とその影が残ってしまいました。ブラシツールを使って、不要な部分を消していきます。チャネルのところはアルファにします。
拡大しながら、不要な部分をブラシで塗っていきます。コンポジション設定で背景色を黄緑色にして見やすくしています。
タンクやタンクの影が綺麗さっぱりなくなりました。これにて、バレ消し完了です。
カービィのバレ消しをしてみて
今回のバレ消しで初めてブラシツールを使ってみましたが、パソコンがとても重たくなってしまいました。そのことで篠𠩤さんに尋ねたところ、プレビューの解像度をフル画質から1/2画質に下げたほうがと良いとアドバイスを頂き、無事解決しました。
まだ私は「こういう時どうすればいいか」などがわからない状態なので、まずはバレ消しの数をこなして上手く対処していけるようになりたいです。
また近いうちに、noteに研修で学んだことを書いていこうと思います。
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バレ消しにあたっては、篠𠩤さんのこちらのメイキング動画を参考にさせて頂きました。
篠𠩤さんのカービィのコマ撮りについてはこちらの記事です。
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