私の恋愛成長物語 ✩第4話✩ タヒチから来たフランス人
私の恋愛と、恋愛を通じた成長の物語を綴っています♪
✩第1話✩ ダメダメ恋愛からの卒業
✩第2話✩ 初めてのフランス人の彼
✩第3話✩ 失恋からの学びと覚悟
自分で自分を幸せにすると誓い、
パリからの帰国後、
移住のための計画と準備を進めた
常識や型に囚われず、
「自由に生きる」
という望みを最大限に尊重し、
そして、自分の可能性を信じて、
ビジタービザ で滞在することを決めた
だけどやっぱり、
知人もいない、言葉語も話せない
何のあてもない異国の地へ
ひとり飛び込むことへの不安は拭えず、
情報をくれたり、助けてくれる人が現れたらいいなと、
言語交換サイトを続けていた
フランス移住を1ヶ月後に控えた
とある真夏の日の出来事
サイトで知り合ったフランス人の男性と、
お茶をしようということになり、
新宿アルタ前で、待ち合わせをした
数回メールをやり取りしただけで、
前情報はほとんどないまま、
私は彼に、
思いもかけず一目惚れをしてしまった ♡
「元カレ以上に優しくてカッコいい人なんて他にいない」
ずっとそう信じてきたのに、
恋に落ちるのは意外と簡単だった
(恋は盲目ww)
タヒチから日本へ遊びに来ていた彼は、
イケメンで、ほどよく日焼けをして、
体格も良くて、男らしくて ♡
フランスからタヒチに移住していた彼は、
私がフランスに移住するのと ちょうど同じ日に
フランスに帰国し、
その翌月、カナダのケベックへ移住する
という話だった
それを聞いて残念だったけど、
そんなことより、目の前にいる彼は、
優しくて、笑わせ上手で、
フランスのことをたくさん教えてくれて、
彼と話をするのが、楽しくて仕方なかった
❤ 1回目のデート
新宿の椿屋珈琲
❤ 2回目のデート
代々木ビレッジ からの 明治神宮
❤ 3回目のデート
江ノ島&鎌倉巡り
順調に見えながら、回を重ねても、
彼が私を恋愛対象として
見てくれていないことは明らかで、
それもまた残念ではあったけど、
「離れていても、僕にできることは何でもするから、
いつでも連絡してね」
そう、言い続けてくれてことだけでも
私は心強くて嬉しかった
そして、
「フランスで会えたら会おうね」と、
私達は、最後のお別れをした
約2週間後、
私はフランス パリへ降り立った
パリに滞在して今後の滞在先を決める予定が、
なかなか決断できないでいたとき、
彼から一通のメールが届いた
「僕の故郷に来たら、案内してあげるよ」
彼にまた会える♡
大好きなフランスを案内してもらえる♡
そして、とりあえず行き先が見つかったことも嬉しくて、
即答した
そして数日後、
電車とバスを乗り継ぎ、
彼のいる フランス南西部の小さな街へ向かい、
彼と再会した
フランスで車を運転し、フランス語を話す彼は、
東京で会う彼とはまた別人で、
彼への恋心は高まった ♡
彼の実家に滞在させてもらい、
彼の街を案内してもらった
パリしか知らない私にとって、
自然に囲まれたフランスの美しく穏やかな街は、
夢に見ていた世界だった✨
その後、私達は、
彼の大好きなバスク地方を訪れ、
ご両親の所有するヨットに
ふたりで寝泊まりするということになった
未だに友達以上の態度を見せない彼が、
どんなつもりでいるのか?
果たしてこの先、私達はどうなるのか?
見当もつかなかったけれど、
とにかく、彼と一緒に旅ができることに、
私はウキウキだった♡
バスクの小さな町に到着し、ヨットの整備をしたら、
私がずっと待ち望んでいた瞬間まで、
そう長くはなかった ♡
大好きなフランスを
素敵な彼と旅して、時を共にして、
夢のように幸せだった✨
早くもフランスで、こんな体験ができるなんて、
思ってもみなかった
そして、
バスクの旅が終わると、彼は言った
「一緒にカナダに来てほしい」
「来年にはきっと一緒にフランスに帰るから」
もちろん彼の言葉は嬉しかった
だけど、
フランスを去りたくなくて、
自分のために去るべきじゃないと思っていた私は、
答えを出すことができなかった
一度パリに戻って、冷静になって考えたいと、
私は彼に告げ、2度目のお別れをした
パリの近郊を巡りながら、
私は自分に問い続けた結果、
やっぱり彼と一緒にいたい
ずっと行きたかった南仏だけ見たら、
彼のところに行こう
そう決心した
そのことを彼にも告げると、彼も喜び、
即座にカナダへの飛行機のチケットを手配してくれた
そして私は間もなくニースへと旅立った
ところが
・
・
・
あまりにも美しずぎるニースの街や海を見た瞬間、
やっぱり私はフランスを去りたくない
と、衝動的に湧き上がった思いを、
私は彼に電話口で発してしまった
「リオは考えがコロコロ変わる」
「もう僕は無理だよ」
「この飛行機で来ないなら、もう僕らは終わりだよ」
彼が怒るのも無理はなかったが、
私は泣きながら、
もう少し時間をくれるように頼んだ
でも、もうすでに手遅れだった
「もう連絡しないで」
そう言って、
電話を切られてしまった
・
・
・
忘れもしない
呑気にもニースに来た記念&自分へのご褒美にと
レストランに入り、
ピザが到着した瞬間の出来事だった
泣きながらピザを頬ばった後、
海岸へ出て、友達に電話をし、
子供のようにわんわん泣きじゃくった
彼がいないフランスで、
私はどうやって生きていけばいいのだろう…
ただでさえ大変なのに、
私はここからどうやって、
この悲しみから立ち直っていけるというのか…
前回の彼との別れから学んだはずなのに、
私はどうしていつもこうなのだろう…
私は一体いつになったら、幸せになれるのだろう…
アパートに戻り、ひとりになると、
生きていることが 怖い
これから生きていかなければいけないのが 怖い
という感覚に、再び襲われた
辛い現実から逃れるには、眠るしかないが、
睡眠から目覚め、
この現実を認識した瞬間が、
更に怖かった
夢であってほしい
昨日起きた出来事が、嘘であってほしい
現実であるなら、私はどうやって生きていけるのか…
そして私はふと、
東京でお世話になったヒーラーさんの、
「困ったらいつでも連絡してね」
という言葉を思い出した
さっそくメールをすると、
「楽にしていてね」と言ってくれた
私は再び横になり、自分の回復を祈りながら、
眠りに落ちていった…
(つづく)