ソシオニクス自己分析【EII (INFj)】
涼緒と申します。
今回は自分のソシオニクスタイプを考察してみます。
結論から述べておくと、今回の考察では私は EII (INFj) だろうということになりました。
※私はソシオニクスや心理学の専門家ではありません。私の知識の大部分は下記サイト「From Over the Sea」様を参考にしており、本記事は私の解釈を多分に含んでおります。
はじめに注意しておきますが、本記事で取り扱う内容はMBTIではありません。また、いわゆる16タイプ性格診断のようなものとも区別してソシオニクスを扱っています。
ちなみに16タイプ性格診断を受けた場合、私はだいたいINxxといった感じのタイプになります。TとF、PとJは毎回半々くらいで診断サイトや日によって変わります。IとNはほぼ確定ですね。
そういうわけで自分のタイピングをするのが大変難しいのですが、ソシオニクスには二分法や機能の次元などの考え方があります。今回は、ソシオニクス特有のこれらの概念を使って私自身のタイピングを行い、その妥当性を検討してみようと思います。
二分法による絞り込み
ソシオニクスの二分法には多くの種類があります。今回は、タイピングに使えるか微妙と評されているものを除いた中から、自分がどちらのタイプであるか比較的判断しやすいものを検討に使うことにします。
1. 構成主義vs情緒主義
構成主義と情緒主義は、論理機能(T)と倫理機能(F)のどちらが外部と積極的に関わるかで区別されるタイプです。私は自分を構成主義、すなわち感情的に外部と関わりたがらないタイプだと考えています。
この性質は、私が「同じ作品を繰り返し味わう」という性質に象徴されていると考えます。アニメでもゲームでも動画でも、私は昔から好きになったコンテンツを繰り返し鑑賞する傾向があります。例えば最近「FE風花雪月」の6周目を始めましたし、「プロセカ」のメインストーリーは7回くらい読みました。好きなゲーム実況者さんが18時間くらいやってる配信アーカイブも3周くらいしてます。
新しいものにあまり手を出したがらないので、有名な作品や流行りの作品に全く触れていないことがよくあります。そのせいで「アニメ」「ゲーム」くらいの枠で趣味が合う人がいても、守備範囲が被っていなくて全く話が合わないことがよくあります。
2. 資源vs利益
資源タイプと利益タイプは、その名の通りリソースの確保と利益の確保のどちらに焦点を当てるかで区別されるタイプです。私は自分を資源タイプだと考えています。
実際、私はリソース(特に時間)の侵害に対してかなり敏感である自覚があります。仲の良い友人の誘いであればほぼ確実に喜びますが、仕事とか人付き合いのせいで自由時間が侵害されるのには我慢なりません。(そういう性分なので、自分社会人向いてねえな……と感じることがあります)
あとは「できること(=リソースが十分なこと)にしか興味が湧かない」というのもよくわかります。作曲とかイラストとかいろいろやっていますが、自分にできそうなことをできる範囲でやった結果がこれだと思っています。他の活動、例えばゲーム実況とかも非常に面白そうですが、「話す」スキルが自分にあるとは到底思えないので実際にやろうとはなかなか考えません。
3. 賢明vs果敢
賢明タイプと果敢タイプは、Ne-SiペアとSe-Niペアのどちらを好んで使うかで区別されるタイプです。私は自分を賢明タイプ、すなわちNe-Siペアを使うタイプだと考えています。
フィーリングの問題なので根拠になるかわかりませんが、自然な状態が「リラックス」状態であるという表現には非常によく同意できます。オンでもオフでも常にリラックスしたストレスのない状態にいたいですし、実際そういった状態の方が良い仕事ができます。
また、「決断する」という行為が非常に苦手で、あまり自分自身で決断を下したようなことを覚えていません。自分のタイプがわからずずっと迷っていたり、道の一つに定めずいろいろな創作活動に手を出しているのがその現れかもしれません。情報や解釈は常に変動し得るものですから、後から柔軟に変更できる方が好ましいと考えることが多いです。
ひとまず、以上3つの二分法からタイプを判断すると、私のタイプは EII (INFj) もしくは ILE (ENTp) に絞られます。
これにより私のタイプ候補として挙がりがちな ILI (INTp) や LII (INTj), IEI (INFp) が今回の検討では除外されることになります。
機能に基づく判断
二分法による検討でタイプを EII (INFj) か ILE (ENTp) にまで絞り込んだわけですが、結局どちらなのかを判定するのは大変困難です。
両者の最も顕著な違いは Fi (内向的倫理) に現れると考えられます。EIIはFiを第1機能に持ちます。すなわちFiはEIIにとって価値観の中核にもなり得る最も重要な機能であり、また非常に上手く使える高次元な機能であります。
一方でILEはFiを第4機能に持ちます。第4機能は別名を脆弱機能と言い、いわばそのタイプの弱点とも言える機能です。ILEにとってFiは扱い難い、低次元な機能であると言えます。
Fiに基づく考察
要するにFiが最大の武器か最大の弱点か判断せよ、ということなので簡単そうですが、私の場合はなぜか難しいです。ソシオニクスにおけるFiは、人と人との間の関係性を判断する能力と関係します(これは16タイプ性格診断などではFeに属する分野かもしれません)。
まず、私は他者が自分や他の誰かに対して示すネガティブな感情を非常に恐れています。自分と全く関係ない人間が悪く言われていたら気分が悪くなりますし、店員が素っ気ないだけでだいぶ嫌な気持ちになり胃が痛み始めます。(めちゃくちゃ生きづらいです。クリエイターやれんのか??)
これは強力なFiによる鋭敏な察知能力とも解釈できますが、一方で不器用なFiによる痛みを伴う過剰反応とも言えるかもしれません。
また、私は他者に感情的な影響を与えることは得意ではありません。人を慰める、雑談して楽しませる、緊張をほぐしてあげるとかはむしろ苦手意識があります。これは倫理型の特徴とは逆の性質です。
ただ、感情表現は控えめであるものの、ビジネス的に良好な関係を築くのはそこまで苦手ではないです。基本的に先生からは好かれる生徒だったと自負していますし、恵まれた環境にいるのか高校以降は基本的に「敵」みたいな人を作った覚えはないです。誰でもできることなのかもしれませんが、もしかしたらそうではなくてFiを上手く使えている結果なのかもしれません。
以上のようなことを考えると、私はFiが自分の第1機能である、すなわち自分のタイプが EII (INFj) であるのではないかと考えています。
人間関係のニュアンスですぐに気分が悪くなるのは、人間関係への感覚が鋭敏すぎる結果だと考えられます。攻撃性に反応しているようにも見えるので、むしろEIIの脆弱機能であるSeが関係しているのかもしれません。
感情的交流が苦手な点については、無視機能であるFeの領分だという説明ができます。EIIにとってFeは高次元性機能なので使おうと思えば使えるはずですが、この辺は個人の経験値などに由来するレベルの話なのかもしれません。
自分がEIIだとすると……
せっかくタイピングができたので、「自分がEIIだ」という仮定のもとで自己分析を行ってみましょう。
EIIを特徴付けるのは、先導機能のFiと創造機能のNeです。他者から見た場合は創造機能の影響がより色濃く見えるようですから、私はNeの働きによって創造を行い世界に影響を与えるのが得意ということになります。Neは新しい可能性やアイデアを見出す能力に関係しています。私の場合は洞察力・解釈力・学習力みたいなものを積極的に活用していくべきでしょう。
一方でFiは、私自身の価値観や生きる意味に密接に関係していると考えられます。Fiは人と人との関係性の判断に関係しますから、要するに愛とか絆です。家族や友人と過ごす時間は私にとってかけがえのないものです。しかし最近では人との関わりは減る一方であり、他者との温かな関係性を実感しづらい状況にいます。
ですから私には作曲やゲーム制作のような創作活動を通して「愛」のようなテーマを表現することを必要としているのかもしれません。
再生数3桁くらいのボカロ曲やTRPGシナリオを投稿しているので、ソシオニクスと芸術の関係に興味がある方はぜひ見ていってください!(宣伝)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?