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武術的老子解釈

原文

民、威を畏れざるは、則ち大いなる威の至りなり。
その居る所に狎れることなかれ、その生まれる所を厭うことなかれ、それただ厭わず、これを以って厭わず。
これを以って聖人、自らを知りて自らを見ず、自らを愛して自らを貴ばず。
故に彼を去りてこれを取る。

解釈

人民が君主の権威を畏れずに暮らしているなら、それは君主の最高レベルの権威である。
人民のいるところを軽視してはならない。
人民の動きを軽視してはならない。
ただ、人民の意見や動静を軽視しないということ。
これを以って聖人は、自分のことを知っているが、どう見えているかは気にせず、自分のことは愛しているが、自分のことを偉そうに見せることはない。
ゆえに自分を貴ばずに、人民を貴ぶ。

コメント

何も習っていない、何も戦い方を知らない者ほど怖い者はない。
常に彼らの動きから学ぶべきだ。
我々は人生の途中から出発しているが、彼らは生まれながらにし備わっているものを出してくる。
年季が違うのだ。

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