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老子私的解釈

いにしえの道に従って生きる者は、はかり知ることができない。
型にあてはめようとして見るからだ。

ある時は、冬の川をこごえて渡るようだ。
ある時は、どうでもいいような細かいことを気にするようだ。
ある時は、他人の家に招かれて大人しくしている客人のようだ。
ある時は、氷を溶かす暖かな日差しのようだ。
ある時は、忠義に厚い家来のようだ。
ある時は、様々なものを生み出す谷のようだ。
ある時は、ぼんやりして何もやる気がなさそうだ。

しかし、彼は静けさを保つことによって、自分の中から純粋に湧き上がってくるものに従っているだけだ。
いつも安らかでいて、安らかさから湧き上がってくる動きに従っているだけだ。


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