化学調味料は悪か?化学○○ と 人口○○
最終的には「二郎は "ま ず い"」ということを伝えるために
個々に出てくる小話みたいなものをやっていきます
勘違いしてほしくないのは
化学調味料を全く使うな!!
無化調が正義だ!!!
なんて言う気はさらさらなくて
むしろ積極的に、ただし用法、容量を守って使いましょうよ
って話に帰着します
その第1弾です
「スパイス、爆薬、医薬品 - 世界史を変えた17の化学物質」
ジェイ・バーレサン (著), ペニー・ルクーター (著, 編集), 小林 力 (翻訳)
10年ほど前に流行った本ですね
この本を読んでもらえればそれが一番面白くて、分かりやすいんですけど
わりかし前半部分に書いてあったはずです
化学調味料、人工甘味料など
なんとなく、何気なく化学○○と人工○○と使っていて
その化学○○、人工○○とする違いについてわかりますか?
化学○○
というと化学調味料しか例が思い浮かびません
化学肥料って言いますかね?
(だから本を読んでもらった方が分かりやすいです)
それに対して
人口○○
というと人口甘味料、人口香料などでしょうか
これには明確な違いがあって
まず人口○○から説明した方が分かりやすいと思うんですけど
人口○○といわれる、たとえば人口甘味料については
自然界に存在する甘味料、砂糖が一番分かりやすいですかね
砂糖の主成分はショ糖、スクロースといわれる化合物です
一方で人口甘味料はショ糖とは全く異なる化合物です
現在日本で使用許可が出ている人工甘味料は
サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムK(カリウム)、スクラロース、ネオテーム、アドバンテーム
の6種類になるそうです(人工甘味料について - 農畜産業振興機構)
アスパルテームなんかは、聞き覚えがあるような気がしますね
人口甘味料とは、自然界には存在しない全く別の物質が甘味を示すことを人間が発見し、それを甘味料として使用しているものです
だから"人工"甘味料なんです
(多くの場合、人工甘味料は糖質ではないため人体では分解、消化、吸収されないため、0カロリーの清涼飲料水が存在します
ただ人工甘味料は体内蓄積するそうで、その人体への影響がはっきりとは分かっていません
科学的に人体の影響がないとされている、物質、容量などが定めれているはずですが、人工甘味料は人体に悪だ!とする主張はそういったことなどからきていると思われます)
(個人的には人工甘味料の甘味は苦手です、単純に美味しくないと思っているので、量を控えて糖質を積極的に摂っていきたいと思っています)
人口香料についても同様で
自然界に存在する香りを感じる物質とは全く違った物質で
似たような香りを示すような物質が人口香料です
一方で、化学○○については
たとえば化学調味料について考えてみると
(この場合は正確には化学うま味調味料になると思いますが)
化学調味料は自然界に存在する物質と全く同じ物質です
アミノ酸は、全く同じアミノ酸
グルタミン酸は全く同じ物質のグルタミン酸
(正確にはグルタミン酸ナトリウムですが、簡単にするため省略)
イノシン酸、グアニル酸についても全く同様で
完全に同じ物質です
なので化学調味料が体に悪いなどと言っているのは全くの世迷言です
食品などに含まれている物質と全く同じ物質を摂っているわけですからね
(あるとすれば濃度の問題です、それはまた別の機会に書きたいと思います)
ただ何が違うのかというと製法が違うだけです
化学○○とは全く同じ物質を化学合成した物質です
生成・製造、精製を人間が行っているだけです
だから"化学"調味料なんです
化学肥料も同様で
自然界にも存在する肥料となる化学物質
窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)を含む化合物を
人間が化学合成しただけの物質が化学肥料となるわけです
(アンモニア NH₃ を合成する
水と石炭と空気からパンを作る方法ともいわれる
ハーバー・ボッシュ法がよく一緒に言われる話ですかね)
これで化学○○というのは
全く悪いものではないということが分かりましたか
なので、化学調味料がうま味調味料などと言い換えられましたが
自分は自信をもって”化学調味料”と表現します
ただ問題は自然由来のものに比べると
うま味は異常なほど純度、濃度が高くなってしまいます
あなたのうま味は過剰じゃありませんか
化学調味料入れすぎてませんか
もしかしたら人類が化学調味料を扱うには早すぎたのかもしれません
まとめ
化学○○と人工○○の違いについて分かっていただけましたか
化学○○と人工○○はそもそもの物質が全く異なり
(順番が前後していますが)
人工○○
たとえば人工甘味料や人口香料といったものは
人間が発見した自然界には存在しない
天然の甘味料、香料とは全く異なる物質です
一方で
化学○○は
自然界に存在する物質と全く同じ物質を化学合成したものであり
例えば化学調味料においては、アミノ酸のグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸などが挙げられます
ただし自然由来のものに比べると
うま味は異常なほど純度、濃度が高くなりがちでしょう
(Summarized by ChatGPT.)