生成AIのリーディングカンパニーへ - ストックマークの新たな挑戦とは -
ストックマークは45億円の資金調達を行いました
こんにちは。ストックマークの林です。
2024年10月、ストックマークは、ポラリス・キャピタル・グループ様より、45億円の資金調達を行いました。スタートアップの調達環境が引き続き厳しい中、ポラリス様には力強い評価をいただき、心から御礼申し上げます。
ファイナンスについてのあれやこれもたくさんあるのですが、、、それは別の記事やインタビューに譲ります。
今回のnoteでは、資金調達を経て、ストックマークの挑戦がどこに向かうか、についての概要をお伝えしたいと思っています。主に、近い将来当社ジョインしてくださるであろう、「あなた」向けです。
現在約120名の仲間がいますが、、、、全方位で事業成長に対して、採用が追いついていません。今後より大きく事業を成長させていくためには、あなたの力が必要です。
このnoteを読んで、少しでもストックマークの挑戦を面白そう、と思っていただけたら、ぜひ以下リンクより面談のお申し込みをお待ちしております。私自身も月に数十件の面談を行っていますので、直接私と話したい方もぜひ!
ストックマークの挑戦はどこに向かうのか?
挑戦① エンタープライズ市場の開拓
当社は創業以来エンタープライズ企業の変革から日本を変えていくべく、対象企業を絞り込み、1社あたりに手厚いサクセス活動を提供することで、ARPAを高める戦略を取ってきました。基幹サービスであるAI情報収集プラットフォーム「Anews」は、堅調に成長を続け、顧客基盤は300社を超えています。そして、その90%以上がエンタープライズ企業であり、日経225の30%以上のお客様に導入いただいています。国内でこれだけエンタープライズにフォーカスし、顧客基盤を築いているスタートアップは稀ではないでしょうか。
300社のうち、約70%が日本の基幹産業たる製造業であることも、大きな特徴です。製造業の中でも新たな挑戦から未来の収益を作る研究開発組織を起点に、全社的な活用に進む企業様も生まれています。
とはいえ、まだまだすべてのお客様が全社的に活用するにはほど遠い状態です。エンタープライズ企業の変革に向けて、当たり前に全社員が使っている状態を目指していきます。そして、今後はよりターゲットを拡大し、製造業のみならず、あらゆる業界に展開していきます。その中で営業組織も2年間で倍増させていく予定です。
挑戦② 生成AIによるテキストワークの変革
ホワイトカラーは週に65%以上の時間をテキストドキュメント作業(情報収集→社内検索→資料作成)に費やしています。国内の製造業900社に限っても、年6.8兆円の人件費がテキストワークにかけられていますが、その多くが付加価値につながっていません。
Anewsはこの課題に真っ向から挑戦してきました。ニュースやウェブ情報を起点として、特許・論文、公開レポート情報を取り込み、ついに、社内情報(BoxやSharepointと連携)まで検索できるようになりました。
とはいえ、まだまだプロダクトも発展途上です。以前以下のnoteでも書いたように、今後もプロダクトを強化し、テキストワークの体験を根本から変えていきます。
生成AI領域のプロダクトも増えてきていますが、Anewsがもっともみなさまの業務に溶け込み、気付かずとも業務の効率化・高度化を支えるパートナーになっていくことを目指します。生成AI✕UX領域においても世の中の数多あるプロダクトから一歩二歩リードしていきます。
挑戦③ 本当に使える生成AIモデルを生み出す
当社が独自に行ったアンケート結果では、約7割の企業が生成AIツールを導入済み、と回答した、一方、実際の利用頻度は、数日に1回程度が約35%と、各社で生成AIツールの導入が進んでいる割には、高頻度に利用できているユーザーが少ない結果が見えてきました。ハルシネーションやUXの課題等まだまだ生成AIの民主化には程遠い状態です。
当社ではAnewsを通じて、ビジネスに関連するあらゆるデータを蓄積・構造化し続けてきました。8年間かけて蓄積した国内最大規模のビジネスデータベースを活用し、当社はビジネスに特化してハルシネーションを抑制したStockmark-LLMを開発しています。
24年5月にリリースしたStockmark-LLM-100bは、国内で初めてフルスクラッチで1,000億パラメータ以上を有するLLMです(24年10月現在、国内で1,000億パラメータ以上のフルスクラッチモデルを有する企業は当社も含めて、3社しかありません ※当社調べ)
先進企業においては、自社特化LLMの構築も始めています。当社はパナソニックHD様と協業し、当社LLMをベースとしたPanasonic-LLM-100bの開発を推進しています。
さらに、第1回に続いて、GENIAC第2回にも採択され、複雑なドキュメントを読解できるマルチモーダルLLMの開発にも着手しています。まだまだ当社の挑戦は続きます。
挑戦④ AI SaaSからAI PaaSへ
2020年あたりから、当社の技術ポテンシャルをビジネスとして最大化するには、自社プロダクトにのみ実装するだけではなく、AI基盤をPaaS化し、より幅広いユーザーに向けて民主化することを考えていました。そして、2021年ごろには最初のデータ構造化プロダクトをリリースし、営業領域の商談や提案書の構造化/可視化に取り組んできました。
また、Stockmark-LLMを開発したことをきっかけに、当社顧客300社にヒアリングをしたところ、社内情報にRAGを活用したいが、社内情報は図表を多く含む複雑な文書であることが多く、各社でRAGシステムの構築にハードルがあることが分かりました。そして、多くの顧客からAnewsのデータ構造化基盤や生成AI基盤を活用したいとの声も上がっていました。
そこで、Anewsのデータ構造化及び生成AI基盤をSAT(Stockmark A Technology)として、24年6月にプロダクト化しました。すでに30社以上での利用が進んでおり、今後はAnewsとSATのマルチプロダクト / コンパウンドで、企業の生成AI活用をより強力にサポートしていきます。
実際の事例としては、産総研グループ様と連携し、生成AIによって技術シーズと市場ニーズのマッチングシステムの開発・協業を推進しています。その他エンタープライズ企業様内のシステム開発も30件以上進行中です。
データとLLMは一心同体ですが、LLMに注目が集まりがちで、データの整備・活用はおろそかにされていると感じています。SATによって、あらゆる企業及びサービス運営者の非構造化データ活用を支えていきます。
そして、SATは初期ユーザー募集中です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
挑戦⑤ 異能が集まる組織のチカラを最大化
ストックマークには多くの異能が集まっています。当社の事業領域は、先端的なテクノロジーを活用し、新たな業務プロセスを生み出す、という未踏の領域です。その領域においては、明確な「プロ」は存在しません。当社では、異能が互いに学び合いながら、切磋琢磨しています。
良くも悪くも優秀な個が集まる組織だからこそ、スタートアップで求められる「組織づくり」に注力しなくても堅調に成長してきました。これまでは個の突破力で事業を拡大してきましたが、2️年で2.5倍以上に組織が拡大していく中で、これからはより高い目標に向かって、組織のチカラを最大化していく必要があります。
自律分散型組織で、自身の能力を最大限に成長しながら、優秀なメンバーと一緒に成長してみませんか?
何度でも繰り返しますが、ぜひみなさまのご応募お待ちしております。
そして、10年後を見据えたさらなる挑戦とは?
LLMの登場によって私たちのシゴトが大きく変化することは間違いありません。その変化は一見ゆっくりですが、確実に想像していたよりも早く訪れるはずです。
ストックマークのミッションは「価値創造の仕組みを再発明し、人類を前進させる」です。10年後を見据えて、どんな世界を創ることができれば、少しでもこの壮大なミッションに近づけるのか、それを当社では創業以来考え続けてきました。
ストックマークのさらなる挑戦は、10年後を見据えています。
それはまた別の機会にnoteを書こうと思っていますので、ご期待ください!