ゴースト・オブ・ツシマ
【ネタばれ注意】
YouTubeで「ゴースト・オブ・ツシマ」っていうゲームの実況を見ました。
時代は鎌倉時代、今の長崎県の対馬に元寇が起こった史実を基に作られたアクションゲームで、主人公は一人のサムライになって、蒙古軍にほぼ侵略された島を、ゲリラ的に戦いながら島を救っていくというストーリーです。
圧倒的な大軍でありながら、さらに島の民を人質にとるような蒙古軍を相手に、正々堂々と戦おうとする日本の武士の戦い方では全く歯が立たないことを悟った主人公は、葛藤の末、武士の誇りを捨て、島を救うために「闇討ち」を手段として用い、どんどん勝ち進み、「冥人(くろうど)=冥府から蘇った者」と恐れられ、島を解放して、島民たちの英雄になります。
ですが、本来なら英雄として称えられる主人公が、卑怯な戦法をとったために、島の統治者(幕府側=武士)からは認めてもらずに「治安を乱した者」として追われるというエンディングになってしまいます。
平和になって統治をするというフェーズに移行した時にはその統治者には品行方正が求められる。
かつての英雄が、その後の安寧においては大きな問題となってしまう。
「平和になった後のヒーローは厄介者」パターンのリアルな描写で、大人向けの素晴らしいゲームでした。