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バスケの「24秒ルール」から我々ビジネスマンが学べること。

こんにちは、株式会社HQ(エイチキュー)でソフトウェアエンジニアをしている増田です。HQは「テクノロジーの力で、自分らしい生き方を支える社会インフラをつくる」をミッションに掲げるスタートアップ企業です。初期プロダクトとして社員の個別最適なリモートワーク環境の構築を支援する「リモートHQ」を開発、運用しています。

前回の投稿ではソフトウェアを始めとしたテクノロジーが人間の能力を「拡張」する未来について書いてみました。たくさんのいいね!を頂くことができ、とても嬉しいです。ありがとうございます。

さて、前回の投稿の最後にちょこっとバスケの話題が登場しておりますが、実は私は大のバスケファンです。今回の投稿ではバスケのルールのひとつである「24秒ルール」について少し説明させて頂き、そこから我々ビジネスマンが仕事をする上で得られるヒントについて考察したいと思います。よろしくお願い致します。


バスケの「24秒ルール」とは

バスケットボールには端的に言うと「24秒以内にショットを放たなければならない」というルールがあります。もう少し詳しく説明すると、チームのオフェンスが始まったと見做された瞬間から24秒以内にショットを放ち(ボールが手から離れている必要がある)、そのボールがリングに当たる必要があります。それが24秒ルールです。

バスケットボールはよく「スピーディー」だとか「攻防が目まぐるしく入れ替わる」だとか形容されることが多いと思いますが、バスケをそうたらしめるひとつの理由がこの「24秒ルール」です。あくまでも個人的な意見ですが、バスケの魅力の大きな一部はこのルールの存在によって成立しており、バスケが例えばサッカーと根本的に違う部分のひとつでもあると思っています。

24秒経過してしまうと無条件に相手のボールとなってしまう為、オフェンスをしているチームはなにがなんでも24秒が迫ったときにはショットを放ちます。ときにギリギリで放たれるある意味では無茶なショットは「タフショット」と呼ばれ、多くのハイライトシーンを生むプレーです(但し、本当の好オフェンスはタフショットに持ち込まないことです。)もちろんディフェンスは、なんとか24秒経過させるべく、もしくはタフショットに持ち込ませるべく、必死でディフェンスを頑張ります(24秒を取るとディフェンスチーム側が大いに盛り上がります。)

ちなみに余談になりますが、バスケには他に3秒ルール、5秒ルール、8秒ルールも存在しますが、個人的には他のルールは24秒ルールほどの影響をバスケというスポーツに与えていないと考えています。

仕事でも「〇秒/分/時間ルール」を意識しておくとサイクルがうまく回せる

個人的な経験では、バスケのショットを24秒以内で放たなければならないのと同じように、自分の仕事についても「これは〇秒/分/時間内に一度仕上げなければならない」と決めておくと、サイクルをうまく回せることが多いです。この「一度仕上げる」、「サイクル」というところがポイントです。

もう少し具体的に説明します。例えば3日以内に終わらせる必要のある仕事があるとします。これに例えば「1時間ルール」を心の中で設定し、まずは1時間以内で低クオリティでもいいから終わらせてしまうということです。例えば文章であれば、誤字脱字があったり、練れていない文章があったり、多少の問題には目を瞑って最初から最後まで書ききってしまうということです。とりえあず1時間以内にショットを放ってしまおうということです。

そして次にオフェンスのチャンスが回ってきたら、つまり1時間の時間を取れるタイミングが訪れたら、次は前回の仕事を手直しすることに1時間をかけます。そして次に1時間では今度はフォーマットの体裁を整え…という風に、一人で「イテレーション」を回していくことを意識する。その為の制限時間です。そしてイテレーション間に周りの人からフィードバックをもらうことが出来れば更に完璧です。このサイクルの中でどんどん成果物のクオリティを上げ、かつ周りとのコンセンサスも形成していきます。

ついつい最初から高いクオリティで仕事を進めようとすると、クオリティを出し切れないところで躓いてしまい、クオリティがさほど求められないところすら作業が行き届かなかったり、全体像がつかめないので周りから良いフィードバックがもらえなかったりと、そういう課題を抱えることになります。何よりサイクルが回らないので、テンポやグルーヴを感じながら自分をモチベートしてゆくことがし辛いです。

時間制限を設け、サイクルを回しながら仕事の質を高めていき、同時に周りの助言を組み込んだりコンセンサスを形成していく。そうしたサイクルを作りあげるのに、私の身体の中では常に「24秒ルール」の為のストップウォッチが動いています。実はこのnoteを書く時も同様で、まずは定型文であったり決まりきった個所を書いたりコピペする→タイトルや見出しを大雑把に作る→殴り書きする→必要よって修正する、というようなサイクルを経て書いています。もちろんサイクルを回しきることなく公開することもあるのですが、そういうことが出来るのもこの方法の強みです。

まとめ

バスケの「24秒ルール」をヒントにした、仕事の進め方について書いてみました。私はたまたま大好きなバスケを使って例えましたが、デッサンから始まる絵の描き方なんかも考え方は同じですよね。まずは全体を捉え、徐々に細部を仕上げていく。仕上げながら周りのフィードバックをもらっていく。このような進め方は、ひとつの定型として常に意識していきたいものです。

最後に

株式会社HQでは「テクノロジーの力で、自分らしい生き方を支える社会インフラをつくる」というミッションに共に挑む仲間を募集中です。私以外にもバスケファンはいますが、それ以外にも実に多様な人材が集まった素晴らしいチームです。興味がありましたら、是非下記採用ページを覗いてみてください。


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