「政治家って仕事、超楽しいよ。」
こんにちは。
参議院議員の議員秘書インターンを始めました、一介の美大生です。
正直政治に対しては残念な気持ちでいっぱいで、マイナスイメージしか持っていませんでした。しかし、ひょんなところからインターンのお誘いを受け、政治界は本当に黒いのかを、実際にこの目で見て確かめるチャンスを得ることになりました。
備忘録として、意外だったこと・驚いたこと・面白かったことをここに残しておきたいと思います。
議員個人を推す趣旨ではなく、大学生の私くらいの人に政治をもっと身近に感じてもらいたいという思いで書くので、個人名は基本的に伏せます。
「あれっ、スーツで来たの?」
来て早々の一言目。私が担当?する議員さんに言われました。
私の中では完全に、政治の世界=キッチリ。黒髪ストレート・黒スーツ・パンプスのイメージで、武装して行ったのでした。
でも実際は、オフィスカジュアル・スニーカー・巻き髪…といったように思ったよりもゆるやか。女性議員さんは、とっても素敵なグリーンのワンピースを着ていました。そんなに縛られてるわけでもないのかなぁ…。
(対して、男性議員&秘書さんはスーツ・革靴で統一されているよう。これは政治の世界関係なく、でしょうか。)
ちなみにパンプスで意気込んでいった私、まさか政治の世界=走る世界だと思わず見事に足大撃沈!!そんなッ!芸能界のマネージャーのようなスピード感だとは…!!
反省して次回はスニーカー勤務です。
「政治家って仕事、超楽しいよ。」
担当議員さんの友人議員さんの言葉です。衝撃でした…。
「政治家ってさ、第一線の人たちと毎日会えるんだよ。刺激的で毎日が勉強。それって超楽しい。」
政治家の仕事は、国民の要望を汲み取って、法案を作ったり議論したりすること。その過程で、専門家の意見を聞き、あらゆるデータや情報を参照することはとても大事なのです。
私は美大生なので、「イラスト描けると仕事にも使えていいね」「好きを仕事にできるって羨ましい」とよく言われます。
仕事を楽しむ人ってごく一部。“ましてや”政治家なんて…………。
そう思っていた私は、本当に驚きました。
政治家って、楽しいんですか………!?
というか、政治家って楽しめる仕事なんですね…!!?!?
責任感とか、使命感、情熱だけで働いているわけではない、少なくともその人は、政治家という仕事を心から楽しんでいるようでした。
政治家に対するイメージが大きく変わる会話でした。
「好きな画家は誰ですか?」
挨拶回りをしている中で、1人の衆議院議員の秘書さんに「美大生なんです。」と言ったらこう聞かれました。
内心ビビり散らかしました…。だってまさか、政治の世界でアートの話するなんて予想しないじゃないですかぁ…!
「…アルフレッド・シスレーです。」
「良い趣味してるね!僕はね、モネが大好きなんだよ。やっぱアート界を大きく変えた印象派ってすごいよね。ピカソとかはね、あんま好きじゃないんだよねぇ。」
派閥戦争を回避できたようです。良かった。
とてもおしゃべりな方でした。
「政治の世界はファンタジーじゃない」
「いやまさか、政治学とか何も学んでないのにこんな世界に来ることになるとは…」
思わずそう呟いた私に、先輩秘書さんが
「いやぁ、”こんな世界”とかじゃないよ。みんな関係あるところだよ。」
と返しました。
「政治なんて自分には関係ない」
「政治家って何してるの?」
「投票?いやぁ…よくわからないし…」
そんなよく聞く言葉が頭の中を駆け抜けました。
私もインターンをすることになってまで、全然、まだ、政治をどこか別の世界のことだと感じていました。
そうじゃない、政治って私たち、全員に関係あることだ。
もっともっと当たり前に、身近にあることだ。
政治の世界はファンタジーじゃない。
私が勤務初日で学んだ大切なことです。
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勤務初日、ちょうど予算委員会の日でした。
ラッキーなことに傍聴のチケットをゲットしたので、30分ほどお邪魔しました。
目の前に菅総理。河野大臣。わぁぁ…テレビでみる人々〜。
激しい質疑、冷静に返す答弁。
予算委員会は、与党議員にとっては華の会議、憧れの場だそうです。
生の迫力になんだか圧倒されました。
事務所に帰って先輩秘書さんに、
「菅さん、いました!」と言ったら
「あぁ、ガースーね」と軽く返されました(笑)
別に珍しくないようです。
そうそう、私が働いているのは、よく知られている国会議事堂の奥にある、「参議院議員会館」という綺麗な建物です。
ピッと通行証をかざして入ります。都内の綺麗なオフィスビルって感じです。知り合いの紹介があれば案外簡単に入れますよ〜。「気軽に遊びに来てね」と担当議員さんは言ってました。
ではでは、次回の備忘録もお楽しみに〜。
(2021/03/12)