
違和感
いつの日かnote毎日投稿をサボり始めてしまった。
なんか、リスタートするのもダサく思えて、結局ずっと手をつけず、はや8ヶ月が経ってたみたいだ。
でも今日の出来事はさすがに整理したい。
DEZERT初の日本武道館公演「君の心臓を触る」。
8年ほど前に出会ったDEZERT。汚くて綺麗な彼らが大好きだった。
そんなDEZERTが武道館できるなんて、出会った当初はマジで思ってなかった。
転機となったのは、出会ってから約2年後に出たTODAY。
あーーー、もう汚いDEZERTは帰ってこないのかぁーーー。って気持ちと、
これ最高じゃん。って気持ち。
間違いなくここから大きくなるんだろうな、嬉しいなという気持ちと、
いやこれまでのDEZERT戻ってきてという気持ち。
この両方が戦いまくってた。
戦いまくった結果、最終的に残った気持ちは正直言って「昔の方が良かった」だった。
カメレオンとか、モンテーニュの黒い朝食とか、曲単位では好きなものとかはそれ以降もあったけど、
昔の曲やってるライブ映像とか観てても「いやこの曲ってこんなんじゃなかったじゃん」って感じることがものすごく多くなっていった。老害だ。笑
別に、どの時期が好きとか、ある時期とか聞かなくなったとか、全然あることだと思うし、
全部が全部を無理して自分の中で肯定することが正しいとは思ってない。
MIYAVIはエレアコ使ってたときが1番かっこいいって思ってるし、聖飢魔IIはエース長官よりジェイル大橋代官派。
で、その時期以外はクソって言ってるわけでもなく、
そっちにはそっちの良さもあるよね〜、でも俺はこっちの方が好きなのよ〜くらいのテンション。
DEZERTに関してもそう。
Before TODAY期の方が断然好き、きっちゃないグロっちい方が大好き。
今は今でいいと思う、いい曲増えたし、お客さんも増えてるし、純粋に大きくなると思う。
でも、俺には俺の正義があった。
そんな中迎えた今日、武道館。
いくら昔の方が好きとはいえ、見届けなきゃいけない日だと思って足を運んだ。
始まった。
何曲かして思った。
「変わったな」
さらに何曲かして、さらに思った。
「もしかしたら、今日でDEZERTに足運ぶのも最後かな」
やっぱそんくらい僕にとっての理想のDEZERTと現実とか矛盾しまくっていた。
今日で最後かもなって思ったので、とにかくまあ楽しもうかと。
頭振って手挙げて手叩いて、楽しみましたよ。
そして千秋さんが言った。
「最後2曲」
この後に続いた言葉に衝撃を受けた。
「『DEZERT変わったちまったな』『もう今日で最後にしようかな』そんな奴上等」
あれ、俺のこと言ってる?
「でもな、俺が神様だったら、あんたらの顔見ると、まだまだだ」
正直、意味はよくわかんなかった。
でもなんか、喧嘩売られた?そんな気がした。
別に喧嘩したいわけじゃない。
別に今が嫌いとは言ってない、今を受け入れてないわけではない、ただまあ昔は良かったと個人的に思ってるだけ。
でもなんか、俺の気持ち完全に見破ってるよな。
思い返せば、今日ずっと千秋さんは、
「『君たち』じゃない、『君』に歌うんだ」って何度も何度も言っていた。
そんななか、千秋さんはあの場にいた他の誰でもない『俺』の心に語りかけてきた。
そして、その俺に「まだまだだ」って言ってきた気がした。
ムカついた。それと同時に、なんか自分に自信がなくなってきた。
俺は俺の信じる道を走ってきた。仕事だってそう。音楽の好みだってそう。
でも、違うと思った今のDEZERTは武道館という結果を出し、正しいと思ってる今の俺は「まだまだだ」と言われ、現に何の結果も出してない。
あーーー、負けた。千秋に負けた。
マジでムカついた、マジで悔しかった。
悔しすぎて、申し訳ないけどこのMC以降の2曲、さらにアンコールまで全曲ずっと腕組んで聞いちゃった。マジごめんなさい。
でもね、
ムカついたってことは、悔しいってことは、
勝ちたいって思ったってことなんだろうな。
どう勝ちたいかはさておき、
ムカついた瞬間、それまでのいちファン「つぎしま」としてではなく、
この業界で働く人間「つぎしま」のモードに切り替わった。
勝ちたい。
解像度はまだ低いけど、勝ったって思いたくなった。
見てろよ千秋、光がいいとか綺麗事抜かしてるうちに闇の俺が追いついてやる。
これがとりあえず今日思ったことでした。
以下、余談だけど、
本当に昔のDEZERTの世界観好きすぎて、
今度自分がやる企画の『「楽しい孤独」の作り方』ってタイトルは完全に『包丁の正しい使い方』にインスパイアされてるし、
ゆたらさん作のフライヤーも、ゆたらさんに「昔のDEZERTみたいな感じっす!」とか言って作ってもらった。

めちゃめちゃ意識してんだよDEZERTを。
今日は正直行ってよかったのかわからん。
でも、来れてよかったって思える日を探す旅にこれから出ることにします。